学びの梅雨対策2025/06/05
やる気が出ない6月をどう乗り切る?
パレットに通う生徒さんたちを見ていても、いつもよりぼんやりしていたり、ちょっとしたことでイライラしてしまったり、普段と違う様子を見せる生徒さんもいます。これは決して「怠けている」のではなく、季節的な要因による「自然な反応」でもあります。 大人だって、雨続きの日には気分が沈んだり、集中力が落ちたりしますよね。子どもたちは自分の気分の変化にまだ気づきにくかったり、うまい対処法を持っていなかったりするのでなおさらです。ですから、この時期に「気合いで乗り越えよう!」と叱咤するよりも、「そういう時期もあるよね」と受け止めたうえで、少しでも前に進める工夫を一緒にしていくことが大切だと考えます。
「やる気」を無理に出そうとしない 「やる気が出てからやる」ではなく、「ちょっと動いてみたら、やる気が出てきたことに気づいた」という経験、ありませんか? 実は、やる気は最初から満タンで湧いてくるものではなく、小さな行動の積み重ねの中で後から育っていくことが多いのです。 たとえば… •とりあえず机に座ってみる •ノートを開いてタイトルだけ書く •簡単な問題を1問だけ解いてみる •好きな教科の復習プリントをちょっと見返す こうした「スモールステップ」を意識することが、子どもたちのやる気が出るきっかけになります。最初から「30分集中しなさい!」ではなく、「まず5分だけやってみようか」と声をかけてみるのがおすすめです。 ある小学生の生徒さんは、「1問だけって思ってやってみたら、5問も進んじゃった!」と嬉しそうに話してくれました。小さなスタートが、気づけば大きな成果に繋がることもあるのです。
ルーティンの力を借りよう この時期は特に、「安定した生活リズム」や「決まった行動パターン」が、子どもの学びの助けになります。外で思いきり遊べない日は、逆に「いつもと同じことをする」ことで心が落ち着く子も多いのです。 たとえば、 •朝決まった時間に起きる •夕方の決まった時間に宿題を始める •毎週同じ曜日に塾に通う •お風呂に入る前に勉強時間を設ける こうした“ルーティン”を作ることで、「何も考えなくても自然に机に向かえる」仕組みを作ることができます。 ある中学生の生徒さんは、「勉強がイヤでも、とりあえず塾に来ればやることになるから助かる」と言っていました。 やる気があってもなくても、“習慣が支える環境作り”がこの時期にはとても効果的です。
パレットでも、できることから パレットでは、一人ひとりの様子に合わせた声かけやペース配分を大切にしています。 たとえば、集中力が切れそうなときは、少し伸びをして深呼吸をするだけでもリセットになりますし、思うように勉強が進まない日は、「今日は1つの単元を丁寧にやろうね」と声かけ、量を調整して集中を保てるようにします。 逆に、調子がいい日は「今日は一緒に一歩先にチャレンジしてみようか」と、プチ成長に挑戦することもあります。 この“メリハリ”があるからこそ、子どもたちは無理なく学びを続けていけます。毎日が同じ日ではないからこそ、気分や体調に合わせた柔軟な対応ができることが個別指導の強みでもあります。
無理せず、でも止まらずに 梅雨は、必ず終わりが来ます。今はペースが落ちてしまっても、それがずっと続くわけではありません。心と体がふっと軽くなる日が来たときに、また元気に走り出せるように、「今できること」を積み重ねておくことが大事です。 大切なのは、「今月はスローペースでも、止まらない」ということです。一歩でも前に進んでいれば、それは立派な前進です。 子どもたちの学びにとっても、保護者の皆さまの見守りが大きな支えになります。「やらなきゃダメでしょ!」ではなく、「今日は机に向かえたね」「少しでもできたね」と声をかけてもらえたら、きっとお子さんの心に温かく残ります。 じめじめした日が続きますが、パレットでは変わらず、子どもたち一人ひとりの「その子らしいペース」を大切に、学びの伴走を続けていきます。
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