2026大学入学共通テスト後の出願戦略|全受験生に知ってほしい共通テストリサーチ活用法
2025/10/22

先日までの暑さがまるで嘘のように、急に気温が下がりました。
とはいえ、日によってはまた気温が上がる予報も出ていますね。
気温差の大きいこの時期は、体調を崩しやすいのでくれぐれも気をつけましょう。
さて、前回のコラムで予告したとおり、今回は「大学入学共通テストの自己採点と出願戦略」についてです。
令和8年1月17日(土)・18日(日) に実施される大学入学共通テストは、終了後すぐに自己採点を行います。
国公立大学志望の人は、その自己採点結果をもとに出願校を決定し、私立大学志望の人はすでに出願を済ませ、個別試験に向けて最終調整に入る時期です。
全受験生にとって、「共通テストリサーチ」をどう活用できるか が、この時期の要となります。
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1. 共通テストリサーチとは
共通テストリサーチとは、受験生が自己採点した得点を入力し、全国の受験データを集計して大学ごとの合格可能性を分析するシステムです。
共通テストリサーチは河合塾、駿台・ベネッセ、東進ハイスクールなどの予備校で実施しています。
数十万人規模のデータから作られる判定は、出願判断の大きな参考になります。
A判定・B判定という数字にとらわれすぎず、
「自分の得点がどの位置にあるのか」
「どこを強化すれば合格の可能性が上がるのか」
を把握するのが活用のポイントです。
なお、共通テストの公式結果は4月1日から閲覧可能(出願時の希望登録が必要)なため、出願判断のすべては自己採点とリサーチ結果に基づいて行うのが実際の流れです。
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2. 共通テストリサーチの活用ステップ
① 自己採点結果を正確に入力
共通テストの結果を集計し、共通テストリサーチの入力フォームに登録します。
入力ミスがあると正確な判定が得られないため、慎重に確認を。
② 判定結果とボーダーを確認
結果を受け取ったら、A~Eなどの判定よりも得点率と順位に注目しましょう。
複数の予備校が公開するデータを見比べると、自分の位置をより正確に把握できます。
③ 比較しながら出願戦略を立てる
出願先は「挑戦」「実力」「安全」の3段階で整理します。
●挑戦圏:届くかどうかのライン。合格すれば大きな自信に。
●実力圏:今の得点で十分に狙える現実的なゾーン。
●安全圏:確実に合格を取りたい大学・方式。日程の重なりが少ないものを選ぶ。
3つの層を組み合わせることで、リスクを抑えつつ合格のチャンスを広げられます。
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3. 共通テスト後の学習と出願判断
──「ここからが本番」──
共通テストが終わって、ほっと一息つきたいところですが、入試に向けての学習はまだまだ続きます。
私立大学の個別試験、国公立大学の2次試験――
いずれもここからの努力が大きく合否に影響する重要な期間です。
共通テストリサーチの結果を分析し、
「どの科目を優先的に強化するか」を明確にしましょう。
入試日程も確認しながら、限られた時間をどう使うかを意識して学習を進めることが大切です。
一方で、出願に向けての判断も重要です。
共通テストリサーチの判定は、あくまで**“現時点での全国的な位置”**を示すもの。
A判定でも油断は禁物、C判定でも逆転のチャンスはあります。
データを冷静に読み取り、得点・志望度・スケジュールを照らし合わせて判断する――
これこそが、受験を最後まで走り抜くための「戦略的出願」です。
焦らず、自分のペースで最後まで走り抜くこと。
共通テスト後のこの時期こそ、学力だけでなく「判断力」と「冷静さ」が問われるときです。
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4. スケジュールと費用を同時に整理
学習と同じくらい大切なのが、入試スケジュールの確認と費用の管理です。
共通テストが終わると、出願・試験・合格発表・入学手続きと、次々に予定が続きます。
私立大学の1次募集(A方式・Ⅰ期など)は1月上旬から始まり、2月以降には2次・3次募集を行う大学もあります。
国公立大学の出願は、共通テストリサーチの結果を踏まえて2月上旬に行われます。
受験には、出願料(1回あたり平均3万円前後)や入学手続き費用(30万円前後)がかかります。
特に注意したいのは、第一志望校の合格発表より前に、併願校の出願や手続きの締め切りが来るケースです。
このような日程になっている場合、合否がまだ分からない段階でも、併願校の受験料や入学金を納めなければなりません。
大学によっては、入学辞退を申し出ても返金されない場合もあるため、出願・試験・合格発表・入学手続きのスケジュールと費用をあらかじめ一覧化し、志望順位と日程の両面から無理のない受験計画を立てることが大切です。
とても大事なことですが、実際にスケジュールを組むのは難しいものです。
迷ったときは、パレットにぜひご相談ください。
一人ひとりの状況に合わせて、一緒に計画を立てていきましょう。
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5. まとめ|データを味方に、最後まで粘り強く
共通テスト後は、情報と決断に追われる時期です。
焦らず、共通テストリサーチの結果を正しく読み解き、出願・試験・手続きの流れを整理しましょう。
共通テストリサーチは、自分の得点を「どう活かすか」を考えるための心強いツールです。
数字や判定に一喜一憂せず、データを味方にして前へ進みましょう。
そして、最後まで粘り強く取り組むことを忘れずに。
皆さんの努力が実るよう、
皆さんが笑顔で春を迎えられるよう、
これからもパレットは全力でサポートしていきます。
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