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自由研究と読書感想文のお話

2025/07/24 

はじめに

待ちに待った夏休みが始まりました。
パレットの夏期講習はこちらから

パレットの生徒さんも、この夏の予定にウキウキしていてかわいいです。みんなどんどん日焼けしていきます。

しかし、宿題の存在が・・・
特に「自由研究」と「読書感想文」は、夏休みの宿題の“2大巨塔”といえるでしょう。どちらも時間がかかりそうで、どのように取り組めばいいのかもわかりにくいですね。

今回は、そのような悩みを毎年聞いている私が考える自由研究と読書感想文のお話しです。実はこれらの課題は、子どもたちの成長の種を大きく育ててくれる可能性を秘めています。


「なんで?」から始まる自由研究

「シャボン玉って、どうしてあんなにきれいな丸い形になるんだろう?」
空に向かってふわふわと浮かぶあの“不思議な玉”。風に流されて飛んでいって、やがてふっと消える“あれ”。どれもこれも見事に“まんまる”。どうして四角じゃないんだろう? 三角だったら面白いのに!

子どもの頃はとても不思議でした。
そしてもうひとつ、

「冷たい水よりお湯のほうが早く凍るって聞いたけど、本当?」
アイスクリームを作ろう!どうせ凍るのだから水でもお湯でも同じだろうと思ってお湯を入れたら!!!

シャボン玉も、お湯のほうが早く凍るという「ムペンバ効果」も、私たちが「当たり前」と思っていることの裏には、実はたくさんの不思議が隠れているのです。

「自由研究のテーマが思いつかない」という声を毎年のように聞きますが、テーマはそれほど特別なものではなくても良いのです。「なんで?」と首をかしげた瞬間にもう見つかっています。

夏休みは、自分の「なんで?」をじっくりと追いかけられるチャンスです。今はインターネットで何でも調べることができますが、答えを調べて終わりではなく、自分の目で見て、耳で聞いて、触れることができるものは手で触れてみましょう。

「自由研究は正解がないからおもしろい」のです。正解を見つけることは大切ですが、自分なりの問いをもって調べて考え、それをまとめるプロセスはもっと大切です。そしてそれらの学びや経験は、これから先の学びにもきっとつながるはずです。さあ、あなたの「なんで?」から、この夏の学びを始めてみませんか?


読書感想文は“共感”と“気づき”を深める

読書感想文も、多くの子どもたちから敬遠される宿題です。

「何を書いたらいいかわからない」
「感想って、好きか嫌いかだけじゃだめなの?」

という声も毎年のように聞きます。好きか嫌いかも大切な要素ではありますが、それよりも大切なのは「読んで何に気づいたか」「どんなことを考えたか」という自分自身の視点です。登場人物の気持ちに共感したり、行動に驚いたり、あるいは「自分だったらどうするだろう?」と考えてみたりして、心の動きに丁寧に向き合ってみましょう。

また、同じ本でも読んだ人によって感じ方が違うという気づきも、大切な学びのひとつです。他者の感想を知ることで「そんなふうに考える人もいるんだ」と視野が広がり、自分の考えも深まっていきます。そしてそうしたこと積み重ねが、自分の考えを言葉にする力を育てることになるでしょう。


保護者のかかわり方

自由研究でお子さんの力になりたいという保護者の方に向けて、いくつかかかわり方をご紹介します。

①テーマ選びを一緒にする
テーマについてヒントを出したり、一緒に話をしたりすることがお子さんにとっては大きな助けになります。
「最近気になっていることある?」
「この前の旅行で何か気づいたことはある?」
このような声かけで、お子さん自身の中にある“問いの種”を見つけることができるかもしれません。それでも見つからないときのイチオシは博物館です。たくさんの「なんで?」に出会えること間違いなしです!

②問いを深めるようかかわる
何かを調べているときに答えだけを与えるのではなく、
「どうしてそう思ったの?」
「他にも何かあるか、調べてみようか?」
と問いを深めていくようなかかわり方もいいと思います。

③大人も一緒に
お子さんが夢中になっているテーマに、保護者の方も少しだけ一緒にかかわってみるのもおすすめです。
「それ、面白そうだね!」
「ちょっと私も調べてみたくなった」
このような声かけが、子どもの探究心をさらに刺激することがあります。自分に対し大人が本気で向き合ってくれるだけで、子どもにとっては大きな励みになります。調べてわかったことを共有し合ったり、違う視点で考えてみたりする中で、探究はより深く広がっていきます。


おわりに

「自由研究」「読書感想文」と聞くと、ちょっとめんどうな宿題に思えるかもしれません。しかし、その“めんどう”の中にこそ、子どもたちの成長の種がたくさん詰まっています。

この夏、ちょっと立ち止まって自分で考えてみる時間や自分の言葉を見つける時間を通して、子どもたちはたくさんの成長の花を咲かせるでしょう。そして、この“自分で”という経験こそが子どもたちにとって大きな自信になり、学びの力になります。自由研究も読書感想文も、学びのチャンスとして味わってみませんか?


おまけ

私は昆虫が大好きで、春はチョウやバッタ、夏はセミやカブトムシ、秋はトンボというように、虫取り網とかごを抱えて走り回っている子どもでした。まさにイラストのような。

数年前、国立科学博物館の特別展で展示された昆虫展に行って、「チョウ」と「ガ」にははっきりとした区別がないことを学び、ときめきました。いくつになっても新しいことを学ぶのは楽しいです。

 

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