2025/04/08
ご覧いただきありがとうございます。
塾長の佐藤真由美です。
2025年度が始まりました。
皆さん、ご入学・ご進級おめでとうございます。
新しい学校、新しいクラス、新しい生活など、新しいことがたくさんありますね。
皆さんがたくさんの経験をして、学んで、一回りも二回りも成長できるよう祈っています。
先日中学生の社会の授業を担当していたときに生徒さんと元号の話になり、
「これまで令を使った元号はあったかなぁ?」
と言うので一緒に調べてみました。
「永和」や「明和」など似たような元号はありましたが、「令」という漢字はありませんでした。
このように、ちょっとしたことがきっかけで「じゃあ調べてみよう!」となる瞬間が好きです。
生徒さんにもこの気持ちをわかってもらいたくて、よく「調べてみよう!」と言います。
今日も歴史の授業のときにありました。
律令国家のときの税制の問題の解説をしていたのですが、
「雑徭(注1)って長いと60日間も働くよね。」
という話から、
「家から通えれば家族に会えるけれど、歩いて一日かかるようなところに働きに行くとなったらどこか別の家に住むのかな。」
という話になり、最終的には
「この頃、庶民ってどんな家に住んでいた?」
というところに発展しました。
「竪穴住居?もう竪穴住居じゃないよね?」
「でも小屋、作れた?」
「技術はあっても庶民にそんな経済力あった?」
と議論が飛び交い、
「調べてみよう!」
と図説を開く私。
「庶民の暮らしって意外と載ってないね。」
「これは役人の家だよね。こんな立派な家に庶民は住まないね。」
そうこう言いながら読み進めていくと、端のほうに小さく載っていました。
~~関東では10世紀頃まで、それ以外の地方や山岳地帯では13世紀頃まで、庶民は竪穴住居で暮らしていた。~~
生徒さんと一緒に「えーーーっ!!」と驚きました。
そして生徒さん、
「関東だって山岳地帯ばかりだし…。」
「13世紀って、鎌倉時代まで!?」
確かに…。
竪穴住居は古代も古代のイメージ、古墳時代ぐらいまでだと決めつけていました。
「14世紀以降はどのような家だったのかな?」
「時代劇に出てくるような家かな?」
という話になりさらに調べていくと、やっと小屋になりました。
まさに時代劇の、生徒さんが言うには『木でできたプレハブ』でした。
私も勉強になりました。
政治や外交を中心とする歴史以外に、庶民の暮らしについても知りたいと思いました。
(注1)律令制下での労役の形態を取る租税制度。
このように、調べれば調べるほど
「これ以外は?」「その次は?」
と、疑問点が次から次へと湧いて出てきます。
一つ調べるだけで他のことも知ることができる、得した気分になりますね。
この気持ち、たくさんの生徒さんにわかってもらいたいです。
新しい学年になると、学習する内容の難易度が上がり、
必要な知識もこれまで以上に多くなります。
面倒だな、と思うこともあるかもしれませんが、
1つわかると嬉しい、楽しい、と思えることもあります。
その嬉しい、楽しいを積み重ねられるよう、
生徒さんたちにたくさんのことを教えてあげたいです。
生徒さん一人ひとりの目標に向かって塾長、講師一同
精一杯サポートいたします。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。