2025/07/011
「頑張らないといけないのはわかっています。でも、自信がないんです」
夏休み前になると、このような言葉をぽつりとこぼす生徒さんがいます。一見お気楽そうな人やまじめな人ほど繊細で、自分を責めたり、周りと比べて落ち込んだりしてしまうのかもしれません。
勉強が苦手なわけではない。
サボりたいわけでもない。
ただ、なんとなく自信が持てない。
頑張っても無駄なのではと思ってしまう。
そのような人たちに、私は伝えたいことがあります。
「自信」は結果から生まれるんだよ
人はつい、「自信をつけてから行動しよう」と思ってしまいがちです。しかし、実際はその逆です。行動したからこそ結果が現れ、少しずつ自信が育っていくのです。
「やってみたら思っていたよりできた」
「案外、なんとかなった」
そのような経験はありませんか?
その小さな「できた」の積み重ねが根っことなり、自信という実になっていくのです。
最初から自信なんてなくて当たり前です。むしろ、自信がなくても動けた経験が、後から「本物の自信」になると私は考えています。まずは一歩踏み出してみましょう!
何から踏み出せばいいかわからない、
そんなあなたはパレットまで!
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まっすぐ進めなくてもいいんだよ
特に受験生の中には、「もう時間がない」「夏で決まる」と焦っている人も多いと思います。しかし、「決めた道を一直線に進める人」なんて、実はほとんどいません。
途中で迷ったり、くじけたり、後戻りしたり…
そんなふうに“寄り道”をしたり、ときに“迷子”になったりしながらも、自分なりに進んでいくのが自然な姿です。たとえば、5月に不調だった人が、7月から急に伸び始めることもあります。夏の初めはスロースタートでも、8月後半に大きく変わる人もいます。
大切なのは、途中で何度立ち止まってもいいから、やめない、あきらめないということです。つまずいたり、道に迷ったりしときこそ誰かに頼ってほしいし、私たちはそのためにここにいます。
私がよく伝える3つのこと
ここで、私がよく生徒さんたちに伝える言葉を3つ紹介します。
①「できないことをできるようにするのが勉強だよ」
これは当たり前のようで、意外と忘れてしまいがちです。苦手なことや失敗してしまうことがあるのは自然なことで、それを「恥ずかしい」と思わなくていいのです。「今できない」は、「これからできるようになる」チャンスです!
②「完璧じゃなくてもいいんだよ」
完璧にできないと不安だったり、ミスがあると落ち込んだり、そのような人もいますね。しかし、勉強も受験も“ほぼできる”が重なることで結果が出るものです。全部完璧にできる必要なんてないのです。
もちろん、得意なことは100点目指して日々レベルアップしましょう。苦手なことは、今日が60点でも明日が65点だったらOK、その次はまた5点アップ10点アップを目指して努力すればいいのです。
「千里の道も一歩より」
少しずつでもいいので前進していきましょう。
③「一緒に考えよう」
困った時に「どうしよう」と一人で抱えてしまう人に、私はよくこう声をかけます。
「じゃあ、一緒に考えよう」
答えがすぐに出なくてもいいです。「どうしたらいいかな」と考え始めること自体が、もう前向きな一歩ですから。
私は、生徒さんが自分で答えを見つける力を育てたいと思っています。だからこそ、「一緒に考える時間」を大切にしたいのです。
夏は“自分と向き合う”時間
夏は学びのチャンスが多い分、自分の弱さや迷いにも向き合う時間になります。しかし、それは決してネガティブなことではありません。
自信がまだなくてもいいです。
大きな目標がなくてもいいです。
まずはこの夏、何か一つやってみましょう。
たとえば、「毎日30分勉強する」「週1回、自分の弱点の関数と向き合う」といった小さな挑戦でも、その積み重ねが秋、そして冬には大きな力になります。
一歩踏み出そうとするあなたの姿を、ちゃんと見ている人がいます。困ったときに手を差し伸べてくれる人もいます。この夏も、一緒に歩いていきましょう。