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2026年度中学入試の全体像|模試データ・入試制度・志望校傾向を解説

2025/11/20  

 

11月も終盤になり、
6年生はいよいよ入試直前の仕上げに入る時期を迎えました。

2026年度の中学入試は、
受験者数こそ大きな増減は見込まれませんが、
秋以降の模試データを詳しく見ると、
近年の中学入試で起きている
“内側の変化”がはっきりと見えてきます。

今回は、模試の動向や入試制度の変化、
さらに学校側の動きを総合的に整理し、
2026年度の中学入試を読み解くうえで
押さえておきたいポイントをお伝えします。



■ 受験者数は前年並み、しかし受験層には明確な変化

10月時点の4大模試(四谷大塚・日能研・サピックス・首都模試)を受験した6年生の動向を見ると、
2026年度の中学受験者数全体はほぼ前年並みと予想されます。

ただし、中身を見ると

最難関志向の受験生が集まりやすい模試では受験者の減少が見られ、
逆に中堅〜上位を志望する層が多く受ける模試では受験者数が増加しています。

つまり、

難関校“一本志向”よりも、中堅〜上位を「確実に取りに行く」層が増えている

●特に中堅上位の共学校に人気が集まりやすい

という変化がはっきりと確認できます。



■ 大学附属は人気が落ち着き、連携校が台頭

ここ数年続く傾向として、
大学附属校の倍率は以前ほどの過熱ぶりが見られず、全体的に落ち着きを見せています。

大学進学のルートが多様化したことが背景の一つにあります。

さらに、

○希望する学部に必ずしも進学できるとは限らない
○大学は子ども自身に決めてほしい
○大学受験を経験させたい

というご家庭のお考えも耳にします。

「内部進学だけに依存しない進学校」
を選ぶご家庭が増えているようです。

その一方で、

●明治大学附属世田谷中学校(現:日本学園中学校、以下 明大世田谷)

●北里大学附属順天中学校

のように、
大学と新たに連携を始めた学校は注目度が一気に上がります。

特に明大世田谷の連携・共学化・校名変更は2026年度の大きなトピックです。
初年度の入試だけではなく、
2027年度以降の動きも継続して追う必要がある注目校です。



■ 公立中高一貫の“かつての超高倍率期”は影を潜める

公立中高一貫校は、
一時は倍率8〜10倍という非常に高い競争率で知られていましたが、ここ数年は2〜3倍前後で落ち着いています。

人気が落ち着いた背景としては、

○倍率が高すぎるため敬遠される
○入試のチャンスが1回のみ
○学校の成績も入試に影響する

といった理由に加え、
コロナ禍で学校ごとの対応の違い際立ったことも、
保護者の学校選びに影響した側面もあります。

公立・私立それぞれ状況や条件が異なるため、
どちらが良い・悪いということではありませんが、
保護者の方からは

「オンライン授業の導入が早かった学校は安心感があった」
「ICT環境の整備は私立のほうが進んでいたように感じた」

という声を耳にすることが度々ありました。
こうした“環境の違い”が、
学校選びに変化を与えた可能性もあると感じています。

2026年度からは、
横浜市立南高校が高校募集を停止し、
附属中からの完全中高一貫へ移行
しますが、
意外なほど大きな話題にはなっていません。
かつての“南高・南中ブーム”を知っている者としては、少し寂しさを感じるほどです。



■ 学校選びが「偏差値中心」から変わり始めている

中学校選びと言えば、
かつては「教育方針」と「偏差値」が圧倒的な軸でした。
しかしここ数年、保護者の視点は少しずつ変化しています。

ここ数年では

「この学校に入ったら、どんな6年間を過ごせるのか?」

という“学校生活のイメージ”
重視するご家庭が増えています。

教育の質、学校での生徒や先生の様子、
部活や行事の雰囲気、校舎の明るさなど、
数字では表せない魅力が学校選びの基準になってきています。

さらに、6年間の学びの中で
大学進学の選択肢も広がるような中学校が人気を集めています。



■ 入試制度の多様化がさらに進む

入試制度も確実に変化しています。


英語入試を実施する学校が年々増加

2024年度:98校

2025年度:113校

2026年度:124校


3年間で26校増と急伸しています。

英語入試の難易度は学校によって大きく異なりますが、
英検4級以上を取得していると、
英語入試を選択肢として視野に入れられる学校が増えてきています。

得意科目で受験できる方式も拡大

従来は
「4教科」または「算国の2教科」が一般的でした。

現在は
「算数・国語+英語」
「英語のみ」「算数のみ」
「算数か国語+理科か社会の2科」

など、得意科目を選択して
自分の長所を活かせる入試も広がっています。

●筆記以外の力を見る入試も増加

「プレゼンテーション」
「グループディスカッション」
「実技(ダンス・楽器演奏など)」
「探究型課題に取り組む試験」

このように、
一人ひとりの表現力や思考力を重視する入試も増えています。

まさに “中学入試版の総合型選抜” と言える流れです。

学校側が
「子どもの良いところを見たい」
という方向へ進んでいることが実感できます。
 



■ まとめ

2026年度の中学入試は、
受験者数こそ前年並みで安定していますが、
学校の人気、保護者の価値観、入試制度など、
その内側では確かな変化が起きています。

こうした変化を見逃さず、
生徒さんや保護者の方にお伝えすることも
私の大きな役割だと考えています。

一人ひとりが
「自分に合った受験」を選び、
充実した6年間を過ごせるよう、
今後も最新の情報と的確なアドバイスをお届けしていきます。


来週のPart2では、
11年ぶりとなる“サンデーショック”
が受験戦略に与える影響、

そして
当日の合否発表〜翌日の受験校決定という、

中学入試ならではの
“分刻みのリアル”について詳しくお伝えします。
 

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