
2025/12/11
先週、秋の学習期間を経て、後期の内申が発表されました。
前期からの取り組みが形として表れ、生徒さんたちの成長が数字にも見えてきました。
もちろん「点数が伸びた」「成績が上がった」といった成果はうれしいものです。
しかし、今回それ以上に大きかったのは、学習に向かう姿勢が確かに変わってきたことでした。
これは、夏から続く取り組みの“延長線上”に見えた変化です。
■ 「学びの姿勢」の変化
10月末の保護者面談で、高校受験生のお母さまからこんなお話がありました。
中学1年生の頃から、定期テスト前になっても保護者の声かけがないと動けなかった。
「大丈夫?」「そろそろ勉強したら?」という声が、小さなケンカのきっかけになることもあった。
それが今年の夏休みあたりから大きく変わり、
自分から図書館へ行き、机に向かう姿が自然になったそうです。
先日は弟さんに向かって
「もうすぐ中間テストだけど、勉強しなくて大丈夫?」
と声をかけていた、と。
このエピソードを聞き、お母さまと私はそろって大笑いしてしまいました。驚きと嬉しさで涙が出そうなほど。
こうした変化は、学力以上に大切な成長のひとつです。
■ “できた”を積み重ねる
同じお母さまから、前期の期末テストの結果についてもお話がありました。
夏期講習で理科・社会もしっかり取り組んだことで、期末テストはそれぞれ約20点アップ。
英語も、これまで越えられなかった50点台に届いた。
「頑張ったんだなと感じました。自信もついたようです。」
実際には、どの単元から着手し、どんな順番で積み上げると力がつきやすいか――
学習の設計もうまく作用したケースでもあります。
しかし、それを支えているのは生徒さん本人の行動の積み重ねです。
“できた”が積み重なると、“できる”という自信になります。
その自信が、子どもたちの背中をぐっと押してくれるようになります。
■ 力の向けどころを明確に、正確に
別の生徒さんのお母さまからは、こんなお話もありました。
この生徒さんは中学2年生になった頃から、定期テスト前にはしっかり勉強に向かえる生徒さんでした。
面談でもお母さまは、
「テスト勉強はよくやっています。でも、部活がある日はなかなか机に向かえなくて…」
と話されていました。
普段は少しずつしか取り組めないものの、“やるべき時にはやる”。
ただ、その努力が必ずしも点数に結び付いていないところが課題でした。
この夏、初めて理科を受講し、期末テストに向けて範囲を徹底的に演習。
この学校で頻出の問題、実験や考察のポイント、覚えるべき内容など、
力の向けどころを明確にすることを意識してサポートしました。
生徒さん自身も、何をどう取り組むべきかが整理されてきた様子でした。
そして期末テストでは、
中間テストから31点アップの96点。
「本人も自信がついたようです。」
そのように冷静に話すお母さまと、嬉しさで気持ちがあふれている私の温度差に、生徒さんは少し照れたような表情を浮かべていました。
積み上げてきた努力が成果につながる瞬間をともに見られることは、指導者として何度経験しても本当に嬉しいものです。
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■ 成績が上がった理由
今回の内申の上昇は、
「とにかくたくさん勉強したから」というだけの結果ではありません。
大切なのは次のような“学びの土台”です。
●苦手の原因を見つけてすぐに対処すること
●テスト前に優先順位を把握すること
●「わかったつもり」を見逃さないこと
●解き直しの質を上げること
●テストまでの進め方を自分でつかめるようになること
つまり、先ほども述べたように “力の向けどころ” を合わせること が成果につながります。
「正しい方向に向かって力を注ぐこと」
これが、結果を生みやすくするポイントです。
このポイントに適切な時間が加われば、
成果が出るタイミングは自然と訪れます。
その瞬間を逃さず、必要なときに必要なサポートを届けること――
それが、個別指導Paletteの役目です。
■ 入試に向けて
ここから受験生に必要なのは、
「得意をさらに伸ばすこと」「苦手を少しずつ減らすこと」です。
これまで積み重ねてきた学びを入試得点へつなげるために、今やるべきことを見極め、すぐ行動に移していきましょう。
中学1・2年生にとっても、後期の内申は次のステップにつながる大切なものです。
自分の取り組みを見直し、少しずつ改善すれば、見える景色は大きく変わります。
■ おわりに
今回、複数の高校受験生が内申を大きく伸ばしました。
夏期講習での取り組みや、定期テストへ向けた学習の積み重ねが身を結んだ結果です。生徒さんたちは本当によく取り組んでいました。
学習を通して得られるものは、点数や評定だけではありません。
自分で考え、行動し、必要に応じて軌道修正する力。
その力は、この先の学びだけでなく、生活や進路のさまざまな場面で役立っていきます。
パレットは、これからも一人ひとりの歩みに寄り添いながら、生徒さんが次の一歩を踏み出せるようサポートしていきます。