
2025/12/26

年末が近づいてきました。
世の中全体が少し落ち着いたような、そわそわしているような、そんな雰囲気になってきましたね。
受験生にとっては「時間が迫ってくる」感覚が一気に強まる時期でもあります。
大学入学共通テストまで、あと20日余り。
この数字を見て、焦りや不安を感じている人も多いと思います。
しかし、それは決して悪いことではなく、皆さんが真剣にここまで積み重ねてきた証です。
今日は「もっと頑張ろう」という話ではなく、
この時期だからこそ必要な“頭と心の整理”について書いてみたいと思います。
この時期になると、
「まだ足りない」「もっとやらなきゃ」
と思って、新しい問題集や参考書に手を出したくなることがあります。
もちろん、まだまだ伸びますよ。
この20日余りで、点数は十分上がります。
ただし、ここからの伸び方はこれまでとは少し違います。
共通テスト直前のこの時期に点数を左右するのは、新しいことをどれだけ増やしたか、だけではありません。
自分の力を、どれだけ正確に出せるようになったかです。
多くの場合、点数が伸びる理由はとてもシンプルです。
ミスが減ったから。
そしてもう一つ、
「できる問題」が確実に増えたから。
・知っていたのに間違えた
・焦って読み違えた
・条件を勘違いした
こうしたミスが減り、
「これは必ず取れる」という問題が一つずつ増えていく。
その積み重ねが、点数につながっていきます。
今は、すでに持っている力をきちんと点数に変えるために、知識やテクニックを整理する時期です。
年末年始は、どうしても生活リズムが崩れやすくなります。
だからこそ、無理をしないことが大切です。
この時期、やらなくていいことを挙げるとしたら―
・完璧な勉強計画を立てようとすること
・周りと比べること(友達、SNS、ネットの情報)
・毎日MAXの集中力を出そうとすること
年末年始は「非日常」です。
集中力が落ちる日があって当たり前。
大切なのは、量ではなく確認です。
では、今何をすればいいのか。
おすすめは次の3つです。
① ミスの振り返りをする
模試や過去問を見返して、
「なぜ間違えたのか」を整理してみてください。
知識不足なのか、読み違いなのか、思い込みなのか。
理由が見えると、対策は一気にシンプルになります。
② ルーティンを作る
毎日同じ時間帯に、同じ種類の勉強をする。
英単語をはじめとする暗記の積み重ねは怠らないこと。
また、共通テスト本番の時間帯を意識することも大切です。
体と頭を“本番仕様”に近づけていきましょう。
③ 1日1つ「できた」を残す
点数ではなくても構いません。
「今日はここを確認できた」
「このミスの原因がわかった」
そんな小さな達成感を、毎日一つずつ。
必ず記録に残しましょう。
年末年始は、ご家族で過ごす時間が増える分、
つい声をかけたくなる時期でもあります。
この時期、受験生に一番効くのは
「何食べたい?」や
「体調どう?」の何気ない一言です。
不安を減らすこと、ストレスをかけないこと。
それが今できる、最大のサポートです。
勉強には終わりがありません。年末年始も同じです。
しかし、そうは言っても無理に力を振り絞る必要はありません。
今、必要なのは「気合」ではなく、
自分の頭と心の整理、これまでの振り返りです。
積み重ねてきた力は、簡単には崩れません。
自分を信じて、しっかりルーティンに取り組みましょう。
そして心も体もパワーを蓄えて、お正月明けからまた全力で前進していきましょう。
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