入試結果が出た「今」こそ差がつく―中学受験2026から見えるこれから

横浜市立の小学校の卒業式目前に控え、首都圏中学入試結果(速報)報告会に参加してきました。

中学受験を終えた皆さん、本当にお疲れさまでした。
ここまで走り抜けてきたこと、それ自体が大きな力になっています。

ここで、教育の現場にいる立場として、あえてお伝えしたいことがあります。

「結果が出た“今”が、一番大事なタイミングです。」


中学受験:戦略と多様化の時代へ

2026年度の首都圏中学入試は、全体として高水準を維持しましたが、神奈川県では受験者数の減少が見られました。これは人気の低下ではなく、人口動態の影響と考えられます。

そして今年の受験生には、ひとつ特徴があります。

👉 コロナ禍で小学校に入学した世代

学校ごとの対応の違いを保護者が強く意識した世代でもあり、進路選択にも少なからず影響していると感じます。


■ 戦略型受験が当たり前に

今回特に顕著だったのが、

👉 「確実に進学先を確保する前提での受験」へのシフト

です。

  • 受験生一人当たりの受験校数の増加
  • 中堅校や通学しやすい学校の人気上昇

千葉県の総武線・常磐線沿線など、都内から通いやすい学校への関心も高まっています。

そして大きなポイントが、

👉 2月2日の午後までに1校は合格を確保する

という動きです。

たとえ第一志望でなくても「この学校なら進学したい」という学校の合格を手にしたうえで戦う。
この戦略は、精神の安定にもつながります。

また、今年は11年ぶりのサンデーショックの影響もあり、受験日程の組み方が例年以上に重要となりました。併願戦略の巧拙が結果に影響しやすかった年ともいえるでしょう。

以前のコラムでも触れましたが、第一志望校は2月1日の午前に受験することが重要です。
実際に、首都圏私立入試の合格率のデータを見てみるとわかります。

  • 2月1日:午前・午後とも45%台
  • 2月2日午前:40%台
  • 2月2日午後:33%台
  • 2月3日:31%台
  • 2月4以降:30%未満

このように、日程が進むにつれ、受験生にとってより厳しい入試になっていきます。


■ 入試の多様化(英語・科目型)

今年の特徴としてもう一つ重要なのが、

👉 英語入試の受験者が約700人増加

したことです。

英語入試を新たに導入する学校はほとんどなかったにもかかわらず、英語入試や英語資格入試を利用する受験生が大幅に増えました。

さらに、

  • 算数1科入試
  • 算数・理科の2科入試

など、

👉 得意科目でチャレンジできる入試

が増えています。

これは、

👉 「全科目型」から「得意科目型」へ

の大きな流れです。

私立大学の入試でも一般的になっている入試形態であり、今後も中学入試で増えていくと考えられます。
苦手な部分は、中学校入学後に伸ばすこともできます。

👉 受験生の良いところを見ていきたい

という中学校からのメッセージともいえるでしょう。


■ 共学校人気と高倍率

ここ数年の傾向として、

👉 共学校の高倍率に注意

です。
共学校人気は今後も続くと考えられ、受験生が集中しやすく、想像以上に競争が激しくなる傾向が続いています。


■ 入試の本質:思考力が前提

入試問題を見ても、

👉 思考力・読解力・データ処理

といった力が問われる問題が増えています。
これはつまり、

  • 考え抜く力
  • 伝える力
  • 協働する力
  • 共感する力

が求められているということです。

また、入試には、その年特有の問題が出題されることがあります。
2027は(2027,2029)の「双子素数」にあたります。2027年度入試では「素数」や「双子素数」に関連する出題も意識しておきたいところです。


春休みが分岐点

個別指導Paletteの指導方針については、こちらをご覧ください。

この時期、多くのお子さんが一度ペースを落としがちです。
中学受験を終えたお子さんはもちろん、これから中学校に進学するお子さんにとっても、ひとつの区切りの時期です。

ただ、この春休みの過ごし方が、その後の中学校生活に大きく影響します。

  • 勉強習慣を維持する
  • 小学校内容の復習をする
  • 中学校の内容に少し触れる

こうした積み重ねが、4月以降のスタートに大きな差を生みます。

これから中学校に進学するお子さんにとっては、環境も学習内容も大きく変わります。
その変化にスムーズに対応できるかどうかは、この時期の準備にかかっています。

実際にパレットでも、先を見据えて中学校内容の学習を進めている6年生がいます。
ほんの少し先を見て動くことが、その後の学びを大きく変えていきます。

中学生の学び方については、こちらも参考にしてください。

春休みの過ごし方に不安がある方は、春期講習もご活用ください。


最後に

中学校は、新しいスタートです。

どの中学校に進学するかも大切ですが、
それ以上に大切なのは、そのスタートをどう切るかです。

そしてそのスタートは、4月ではなく――
“今この瞬間”から始まっています。

春休みをどう過ごすかで、その先の成長は大きく変わります。
新しい学びのスタート。
ぜひこの時間を、大切にしてあげてください。

※次回は、神奈川県高校入試についてもお話しする予定です。
ここ数年で大きく変化している公立・私立の動きについて、現場の視点からお伝えします。

中学校のスタートに向けた学習相談や無料体験授業も行っています。

「何から始めればいいかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。

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