― 神奈川県公立高校入試を終えて ―
一昨日、神奈川県公立高校入試の共通選抜が行われました。
昨日と今日で特色検査も終了。
まずは、受験生の皆さん、
本当にお疲れさまでした。
追検査に臨む皆さんは、もうひと踏ん張りです。
試験が終わった直後というのは、
不思議な時間です。
解放感がある一方で、
「あの問題どうだったかな」
「時間が足りなかったかも」
と、頭の中で何度も振り返ってしまう受験生も多いのではないでしょうか。
しかし、今はまだ“結果が出る前の時間”です。
当然、合否も決まっていません。
だからこそ、この時間の過ごし方が大切です。
今回の共通選抜も、全体として
「読む力」
「条件を整理する力」
「根拠を持って判断する力」
がより強く求められた印象です。
以下、簡単に分析と感想を書いてみました。
【英語】
問3・問4の問題数が増えて少し戸惑いましたね。
毎年、受験生には
「過去問にはないような問題、出題形式が毎年出ます。心の準備をしておくように。」
と伝えます。
神奈川県公立高校の入試は英語から始まるので、英語で変化があると動揺してしまう受験生もいます。
あまり驚かずに、落ち着いて問題に向き合えていたらいいなと思うばかりです。
そして、読解の語数は過去最高水準。
時間内に解き終わらないという受験生もいたのではないでしょうか。
英語の入試問題は最初から最後まで頭フル回転、疲れましたよね。
【国語】
小説文の登場人物にフェノロサ。
日本史好きとしてはすでに面白い。
しかも主人公と会話をしている。
そんな姿、想像したことなかったので興味津々で読みました。
論説文はAIと人間の知性を扱う文章。
身近で抽象度の高いテーマなので、主観なしで筆者の考えを捉えるのが少し難しかったかもしれませんね。
【数学】
大きな形式変更はないものの、
平面図形は、難しい問題が目立ちましたね。
確率の条件整理も、
イの問題は苦戦した受験生も多いのではないでしょうか。
正確さはもちろん、粘り強さも問われる問題でした。
【理科】
問1~問4は、難易度こそ高くないものの、長文での出題が多いので難しく感じてしまいますよね。
しかも、知識問題も細かい内容で正確性が問われます。
「理科は暗記ですよね」
よく生徒さんや保護者の方に言われます。
もちろん、知識の暗記は絶対に必要です。
そのうえで、暗記した知識をいかに活用できるかがカギです。
ひと昔前に比べて難易度は低くなりましたが、まだまだ解きにくいと言われる理科です。
【社会】
冬季オリンピックの今年。
世界地理はイタリア、ヨーロッパの出題があるのではと予想していました。
やはり出題されましたね。
地理・歴史・公民どれも難易度は高くないものの、表や資料の読み取り問題が毎年多いですね。
社会は5教科目なので、体力や集中力も低下しがちの時間です。
そこをなんとか踏ん張って、最後まで頭フル回転させられたでしょうか。
理科同様、社会も知識の定着とその活用がカギです。
総じて、今回も「思考型」の入試だったと言えるでしょう。
つまり―
“なんとなく覚えている”では届かない入試。
これまで積み重ねてきた力が、そのまま問われる試験でした。
ここまで書いてきましたが、大事なのは分析ではありません。
終わった直後は、どうしてもできなかった問題ばかり思い出してしまいます。
人は、失点した1問のほうを強く覚えているものです。
きっと今、
「できた」「できなかった」
その思いが頭から離れない受験生もいるでしょう。
しかし、入試は満点を取る試験ではありません。合格点を超える試験です。
まだ何も決まっていません。
今できることは、
昨日の問題を何度も頭の中で解き直すことではなく、今の自分を整えることです。
まずは心と体を休めましょう。
不安になるのは、それだけ本気だった証拠。
緊張したのは、それだけ真剣だった証拠。
その事実は、合否とは関係なく、あなたの中に残ります。
結果が出る前の時間は、
不安に支配される時間ではなく、
自分を整える時間です。
ここまで本気で努力してきた自分を、
今はただ信じてあげましょう。
合否はやがて出ますが、
ここまでの歩みは、もう消えません。
この数日間を、どうか静かに、丁寧に過ごしてください。
