2026年度が始まりました。
ご入学・ご進級、おめでとうございます。
「今年は頑張ってほしいな」
そう思って新年度を迎えているご家庭も多いのではないでしょうか。
この時期、多くの中学生が
「とりあえず普通に頑張ろう」
そんな気持ちでスタートを切ります。
学校の授業を受けて、提出物を出して、部活も頑張る。
塾に通っている子も多いでしょう。
一見、問題がないように見えます。
しかし、実はここに大きな落とし穴があります。
オール3は“普通”ではありません
中学生の成績でよくあるのが、
いわゆる「オール3前後」の状態です。
保護者の方からすると、
「普通にできている」
と感じてしまうのも無理はありません。
実はこれ、多くのご家庭で起きていることです。
しかし、この“普通”が、
高校受験では通用しない現実があります。
神奈川県の高校受験において、
この「オール3」は決して安心できる状態ではありません。
むしろ、ここから先の選択肢が一気に狭くなります。
「公立の普通科を目指そう」
「いくつか候補を挙げてそこから選ぼう」
そうなると、オール4前後以上の成績が必要になるケースがほとんどです。
神奈川県の公立高校入試では、
中学3年生の成績だけではなく、中学2年生の成績も選考基準として扱われます。
つまり、
中学2年生は実質的に高校受験生なのです。
「まだ2年生だから大丈夫」
と思っている間に、入試に必要な数字はすでに積み上がっていきます。
中学1年生、あるいは2年生が修了してその現実を知ったとき、
「じゃあ私立も視野に入れようか」
という流れになるご家庭もあります。
前回のコラムで「私立志向が強まっている」と書きましたが、
その背景にはこうした現実があります。
ただ、ここで一つ注意が必要です。
「私立であれば安心」というわけではないということです。
オール3のままだと、私立でも選択肢が十分にあるとは言えません。
もちろん、高校によっては加点制度があり、
9教科の成績が基準を満たさなくてもカバーできるケースもあります。
それを踏まえて戦略を立てることは大切です。
しかし、現場で長く見ていて感じるのは、
高校受験で最終的にものを言うのは、やはり「成績」ということです。
そして、その成績は
「普通」に過ごしているだけでは上がりにくいのです。
なぜ「普通にやっているのに」伸びないのか
多くの子は、何もしていないわけではありません。
- 授業をちゃんと受けている
- 提出物も出している
- 塾にも通っている
むしろ、「普通にやっている中学生」がほとんどです。
それでも伸びない。
その理由はシンプルです。
“積み上げ”になっていないからです。
- 時間の使い方がうまくいっていない
- 理解したつもりで止まっている
- できる状態まで持っていけていない
この状態のままが積み重なると、
結果として「オール3」から抜け出せなくなります。
では、どうすればいいのか。
まず大前提として、
何もしなければオール3から抜け出すことは難しいです。
ただ、正しい方法で積み直していけば、成績は確実に変わります。
実際に、個別指導Paletteでは、
- オール2に近い状態から1年半で底上げしたケース(ほぼオール3へ)
- 中1からオール3だった子が、高校受験のときに6つ以上上げたケース
- オール3からオール4へと引き上げたケース
があり、こうした変化は珍しいことではありません。
特に数学は、積み上げの教科です。
正しくやり直すことで、成果が出やすい教科でもあります。
もちろん、ある程度の時間はかかりますが、英語ほどではありません。
英語は一度遅れると、取り戻すのにかなりの時間がかかります。
そして、取り戻したいと思う頃には「英語は苦手」という意識が強くなっていることもよくあります。
だからこそ、早い段階での立て直しが重要になります。
伸び悩む理由については以前のコラムでも触れていますので、ぜひご覧ください。
4月の行動で未来は変わります
では、どうすればいいのか。
答えはシンプルです。
今、動くことです。
特に中学1年生は、
この4月の過ごし方でその後が大きく変わります。
すでに基礎ができていて、順調に積み上げられているお子さんはそのまま進みましょう。
今の状態が「積み上げられている状態」なのか、そうではないのか。
それとも「なんとなくこなしている状態」なのかを見極めることが大切です。
不安があるなら早めに立て直す。
その一つの目安として、
夏までに立て直せるかどうかが分岐点になります。
ここで動けば、まだ間に合います。
「普通にやっている」では足りない時代
多くの中学生が「普通」に過ごしています。
しかし、そのままでは成績も変わりません。
その「普通」は、
高校受験では決して有利とは言えません。
だからこそ、
「普通にやっている」から一歩抜け出すこと。
それが、新年度の最初に必要なことです。
新しい一年が始まりました。
今だからこそ、動くべきタイミングです。
お子さまの現状にしっかり向き合い、今ここから動き出しましょう。




