2026年度中学受験|11年ぶりのサンデーショックで何が変わる?

2025/11/27  

 

併願戦略・制度変更・当日の動きまで徹底ガイド

11月も終盤、6年生はいよいよ入試直前の仕上げに入る時期を迎えました。
2026年度の中学入試は、全体の受験者数こそ大きな増減は見込まれませんが、秋以降の模試データを見ると、近年の中学受験で起きている“内側の変化”がはっきりと見えてきます。

Part1では、

●中堅〜上位校を志望する受験生の増加
●大学附属校や公立中高一貫校の倍率の落ち着き
●大学連携校・共学化による新たな注目校の誕生

といった2026年度の“受験層の変化”についてお伝えしました。

Part2となる今回は、

●11年ぶりのサンデーショックが何を変えるのか
●併願戦略・制度変更・当日の動き

を総合的に整理してお伝えします。

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サンデーショックとは?2026年度は11年ぶりの特別な年

サンデーショックとは、
東京・神奈川の中学入試解禁日である
2月1日が日曜日に重なる年 に起こる一連の影響のことです。

キリスト教では日曜日を礼拝の日と定めています。
そのため、特にプロテスタント系のミッション校は日曜日に入試日を行わず、2月1日の入試を2月2日へ入試日を移動させます。

この“1日のずれ”によって、
受験生の動きが例年とは大きく変化するのです。


例えば、C校がプロテスタント系の中学校だとすると、以下のようになります。

例年の入試日程

2月1日午前  A校 B校 C校

2月2日午前  D校 E校


サンデーショックの年の入試日程

2月1日午前  A校 B校
2月2日午前  C校 D校 E校

C校が2月2日に入試日をずらすことで、


◇C校が第一志望の受験生は、2月1日にA校やB校を併願で受験できる
◇A校やB校が第一志望の受験生も、2月2日にC校を併願で受験できる
◇A校やB校は受験者が集中し倍率が上がる可能性がある
◇D校やE校は受験者が分散し倍率が下がる(穴場になる)可能性がある


つまり、これは単なる「日程のズレ」ではなく、

◆併願パターンの変化
◆受験者分布の偏り
◆思わぬ“穴場”校の発生
◆出願動向が流動的になる

など、受験全体に大きな影響を及ぼします。

中学受験の進路指導を担当してきた立場として 、2009年・2015年 のサンデーショックを経験しており、今回が3度目になります。

前回もその前も、やはり大きな動きが出ました。

ちなみに 2025年度は2月2日(日)で
“プチサンデーショック” でした。

青山学院中学校が
入試日を 2/2 → 2/3 に変更し、
男子の併願パターンにも影響が出たのは記憶に新しいところです。

次のサンデーショックは 2032年度、
次のプチサンデーショックは 2030年度(2/3日曜)・2031年度(2/2日曜) です。

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■ 2026年度:どの学校が動き、どこが影響を受けるのか

2/1入試 → 2/2へ変更する主要校(東京)

・女子学院

・東洋英和女学院

・立教女学院

これにより、同じく2/2に入試を行う出願層が重なる学校の

・豊島岡女子学園

・洗足学園

・吉祥女子

・大妻

は受験生が分散し、例年より“受けやすくなる”可能性があります。

神奈川の動き

横浜共立女子が 2/2へ変更

その結果、同日の入試である出願層が重なる学校の

鎌倉女学院

は例年と異なる受験者分布の変化が起こるかもしれません。

大きな方針転換をするフェリス女学院

2026年度入試で大きな注目を集めているのが フェリス女学院 です。

2/1(日)に入試を実施
(前回のサンデーショックまでは入試日を変更していた)

「人物考査(筆記+面接)」を廃止、4教科の筆記試験のみに
合否は 当日中に発表

という思い切った方針転換で、
2026年度の象徴的な動きとなっています。

フェリス女学院受験者の併願の動向は要チェックです。

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■ サンデーショックは併願戦略に直結する

日程変更は、併願の組み立てを大きく左右します。

●受験者の分散
●人気校への集中
●難易度の変化
●“穴場”となる学校の出現

など、例年以上に予測が難しい年です。

サンデーショックを初めて経験する保護者の方も多いのではないでしょうか。
併願校は必ず塾と相談し、複数パターンを事前に作成すること が重要になります。

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■  2026年度は「サンデーショック+制度変更」が重なる年

2026年度は日程だけでなく、
入試制度そのものが多くの学校で変わります。

面接廃止・試験回数の減少が相次ぐ

•面接廃止(白百合学園・頌栄女子学院・フェリス女学院)

•入試回数減(洗足学園)

•出願方式の変更(東京都市大学付属・芝浦工業大学附属)

入試設計を見直す学校が増えており、
サンデーショックの影響と相まって
例年以上に動きが読みづらくなっています。

合格者数の増加・繰り上げ合格が活発になる可能性も

サンデーショックにより、
学校が例年より柔軟に動く傾向があります。

•合格者数の増減
•繰り上げ合格の増加
•合否判定のスピード化


サンデーショックの年はこれらが同時に起こり得る年でもあり、
“チャンスが広がる可能性” も含んでいます。

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■ 入試当日は“分刻み”で動く世界

中学入試の大きな特徴は、合否発表が非常に早いこと です。

午前入試

•発表は早い学校で 14:00〜
•合否を確認しないまま午後入試へ向かう受験生も

午後入試

•発表は 21:00前後が多い
• 23:00〜23:30に発表する学校もある
•翌日の入試の出願締切が 前日の23:59 ということもある

そのため、
「合否を見てから受験校を決める」ではなく、
「合否を見てからどのスケジュールを採用するか決める」
という考え方が必要になります。

移動時間・昼食・休憩のタイミング・合否確認まで含めて、
複数のスケジュールを作成し、
ご家庭と塾で共有しておくことが不可欠です。

特にサンデーショックの年は、
例年以上に「迷わず動ける準備」が必要です。

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■ 第一志望校は“初回入試日”に

中学受験では、
第一志望校は“初回入試”で受けることが基本戦略です。

これは単なる慣習ではなく、明確な根拠があります。

理由①:初回がもっとも募集人数が多い
同じ学校でも、回が進むほど募集人数は減ります。
単純に“席が多い回”で受けるほうが有利です。


理由②:後半になるほど“上位層の併願受験”が流れ込む

•第一志望校に届かなかった上位層
•難関校からレベルを下げる受験生

が第二回・第三回に流れてきます。
すると平均点が上がり、
相対的に合格が難しくなる場合が多くあります。


理由③:子どもの体力・気力が低下する

これはデータだけでは見えない、現場で強く感じることです。
小学6年生(11歳・12歳)の子どもたちが、

•1日1〜2回の入試
•緊張の連続、移動、待ち時間
•深夜の合否確認

を数日続けるのは、
本当に過酷だと感じています。

後半になるほど疲労は蓄積し、
判断力も落ちてくるでしょう。

だからこそ、
“第一志望校×初回入試”はもっとも勝負に向いているタイミングなのです。

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■ まとめ

2026年度の中学入試は、
サンデーショック・制度変更・受験層の変化
が同時に起こる、複合的に動く年です。

しかし最終的に大切なのは、
第一志望校に向けた学力とメンタルの準備。

併願戦略をしっかり整えつつ、
子どもたちが全力を出せるよう、万全のサポートをしていきたいと思います。

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 〜指導者としての私の思い〜

中学受験は、学力だけではなく体力と気力との戦いでもあります。
1日に2回も試験を受けるなんて、大人でも気が滅入ります。

生まれてまだ10年ちょっと。
そんな子どもたちが、
早朝からの移動や緊張、試験、合否と向き合う——

これを数日間続けるのが中学受験です。
この過酷さを思うと、胸がぎゅっと締めつけられます。

毎年2月1日を迎えると、電車や駅で中学受験生をよく見かけます。
その姿を見るたびに、私は自分の生徒さんではなくても、心の中で「がんばれ」と声をかけています。

そして、入試当日。
思うような結果が出ず、泣きながらパレットに来る生徒さんもいます。

そんなとき私は、まずその気持ちをしっかり受け止めたうえで

「今日もがんばったね」

「まだ終わっていないよ」
「明日もチャンスがあるから、もう一度がんばろう」

と声をかけます。

そこからは、付きっきりで翌日以降の対策をします。
泣きながら、それでも机に向かい問題に向き合う姿。
本当に歯を食いしばっているのです。
その姿には、毎年のように胸を打たれます。

今こうしてコラムを書いていても、
そのときの様子を思い出して涙が出てしまうほどです。

中学受験は、偏差値や合格率の数字だけでは語れません。
子どもたち一人ひとりの努力、勇気、悔しさ、そして挑戦する強さがつまった、かけがえのない時間です。

だからこそ私は、
「どう受かるか」だけでなく、
「第一志望校合格に向けてどのように寄り添うか」を大切にしています。

学力は入試当日まで伸びます。
時間はまだあります。

すべての受験生が自分の力を出し切り、それぞれの受験生に、最高の春が訪れますよう願っています。

中学入試の全体像Part1

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