定期テストが返ってきたとき、
「これ、わかってたのに」
「計算ミスしただけ」
「問題を読み間違えた」
「答え方を間違えただけ」
そんな言葉を聞くことがあります。
もちろん、本当にたまたま間違えてしまうこともあります。
しかし、同じような間違いを何度も繰り返しているなら、それをすべて「ケアレスミス」で終わらせてしまうのは、少しもったいないと思います。
せっかく勉強して、解き方もわかっていたのに、テストでは点数につながらない。
前期期末テストが近づいている今だからこそ、問題を解けるようにする勉強だけではなく、「自分はどんなところで点を落としやすいのか」にも目を向けてみてほしいと思います。
「ミスしただけ」で終わらせない
例えば数学で計算を間違えたとき、
「計算ミスだった」
だけで終わらせていないでしょうか。
同じ計算ミスでも、
- 符号を見間違えた
- 自分で書いた数字を読み間違えた
- 途中式を省いて暗算した
- 分数を小さく書きすぎて見づらくなった
- 急いで書いて数字や記号が雑になった
など、原因はさまざまです。
英語でも、
- 三単現のsをつけ忘れた
- 過去形にするのを忘れた
- スペルを間違えた
という間違いがあります。
国語や理科、社会でも、
- 「正しいもの」と「誤っているもの」を読み違えた
- 「記号で答えなさい」という指示を見落とした
- 「二つ選びなさい」なのに一つしか選ばなかった
- 漢字で答えるところをひらがなで書いた
などがあります。
一つひとつは小さな間違いに見えます。
しかし、大切なのは、
「なぜ、この間違いをしたんだろう」
と考えることです。
原因がわからないまま「次は気をつけよう」で終わってしまえば、また同じところで点を落としてしまうかもしれません。
自分が間違えやすいところを知っておこう
普段の問題演習や、これまでのテストを振り返ってみると、自分の間違いには意外と同じようなパターンがあります。
数学では符号を間違えやすい。
英語では動詞の形を間違えやすい。
問題文の条件を読み落としやすい。
答え方の指定を見落としやすい。
自分の傾向がわかっていれば、次に同じような問題が出てきたときに、
「あ、これは自分が間違えやすいところだ」
と気づくことができます。
大切なのは、間違えたあとに「あ、またやった」と気づくだけではありません。
間違える前に気づけるようになること。
そのために、普段の勉強から自分の間違い方を知っておきましょう。
英語|「この動詞、本当にこの形でいい?」と考える
英作文や英語の穴埋めで時制を間違えやすい人には、日本語の問題文もしっかり読んでほしいと思います。
例えば、
「私は昨日、公園でサッカーをしました。」
という文。
「昨日」が過去を表していることはもちろんですが、「しました」の「た」も、日本語の文法では過去を表す助動詞です。
授業でも、
「『~た』って書いてあるね。じゃあ過去形だね」
と伝えることがあります。
また、特に中学2年生以上には、一般動詞を原形で書いたときに、
「本当に原形でいいの?」
と一度疑ってみるように伝えています。
中学2年生以上で学習する肯定文で一般動詞が原形になるのは、助動詞の後や、to(不定詞)の後、原形不定詞などの場合がほとんどです。
それらに当てはまらないなら、
「主語は?」
「時制は?」
と自分に問いかけてみる。
例えば、
「彼は毎日テニスをします。」
なら、主語はHe、時制は現在です。一般動詞playには三単現のsが必要なので、
He plays tennis every day.
となります。
「彼は昨日テニスをしました。」
なら、「昨日」や「しました」の「た」から過去だとわかるので、playを過去形のplayedにして、
He played tennis yesterday.
となります。
一方、
「彼はテニスができます。」
なら、canという助動詞を使うので、その後のplayは原形です。
He can play tennis.
さらに、否定文や疑問文を書いたときも、動詞の形を確認します。
He doesn’t play tennis.
Does he play tennis?
過去の文でも、
He didn’t play tennis.
Did he play tennis?
のように、否定文や疑問文では一般動詞が原形になります。
解説するときはもっとシンプルに、
「notをつける文や、?がある文では、ほとんどの場合、一般動詞は原形だよ」
と伝えています。
だから、否定文や疑問文を書いたときには、
「動詞は原形になっている?」
と確認する。
ただ「三単現のsを忘れない」「過去形を忘れない」と覚えるのではなく、
肯定文なら「主語は?」「時制は?」
否定文・疑問文なら「一般動詞は原形になっている?」
と自分に問いかける。
自分が間違えやすいところで、一度立ち止まって確認する習慣をつけることが、テストでのミスを防ぐことにつながります。
数学|自分の字を、自分で読み間違えないように
数学で計算問題をよく間違う生徒を見ていると、字が小さかったり、数字や記号を雑に書いていたりすることがあります。
途中式を書いていても、自分で書いた数字を読み間違えてしまえば、そこから先の計算も変わってしまいます。
特に学年が上がってくると、計算は複雑になっていくのに、字はどんどん小さくなっていく生徒をよく見ます。
私は授業中、
「分数を1マスの中に小さく書かないで。もっと大きく書こう」
とよく言います。
分数や指数、ルートなどが入ってくると、小さな字で詰めて書くほど、自分でも読みにくくなります。
そして、もう一つ。
あわてないで書くこと。
時間を意識することは大切ですが、速く解こうとして字まで急いで書く必要はありません。
数字や符号が自分でも読めないほど雑になり、それが原因で計算を間違えてしまったら、せっかく解き方がわかっていても点数にはつながりません。
きれいな字を書く必要はありません。
しかし、
自分が読み間違えない大きさで、数字や符号をはっきり書く。
分数は無理に小さく詰め込まない。
あわてずに途中式を書く。
「計算ミスが多い」と思っている人は、計算方法だけではなく、自分がどんな字で計算しているかも一度見てみてください。
問題を読んだときに「あ、ここだ」と気づけるように
自分の間違えやすい傾向を知ることができたら、それをテスト中に生かすことが大切です。
間違い直しをしたときに、
「次は気をつける」
で終わってしまうことがあります。
しかし、「気をつける」だけでは、次に何をすればいいのかがはっきりしません。
例えば、普段から「正しいもの」と「誤っているもの」を読み違えやすいなら、
「誤っているものを選びなさい」
と出てきたときに、
「あ、ここは自分が読み間違えやすいところだ」
と気づいて、「誤っているもの」に印をつける。
「二つ選びなさい」を見落としやすいなら、「二つ」に丸をつける。
数学で単位を書き忘れやすいなら、長さや面積を求める問題を読んだときに、
「最後に単位を確認しよう」
と意識する。
英作文で動詞の形を間違えやすいなら、
「主語は?」
「時制は?」
と自分に問いかける。
このように、
「次に同じような問題が出たら、自分は何をするのか」
まで決めておきましょう。
自分の間違い方を知っているからこそ、問題を読んだときや解いている途中に注意すべきポイントに気づけます。
間違えたあとに「あ、またやった」と気づくのではなく、間違える前に「あ、ここは気をつけよう」と気づく。
そこまでできて初めて、これまでの間違いが次のテストに生きてきます。
見直しも、自分の間違い方を意識する
テストで時間が余ったら、もちろん見直しをしてほしいと思います。
ただ最初から最後まで答えを眺めるだけではなく、自分が間違えやすいところを重点的に確認することも大切です。
符号を間違えやすいなら、計算問題の符号を確認する。
分数の計算ミスが多いなら、もう一度計算してみる。
英作文なら、主語と動詞、時制を確認する。
問題文の指示を読み違えやすいなら、「記号で」「漢字で」「二つ」「誤っているもの」などをもう一度確認する。
自分の間違い方がわかっていれば、見直しにも優先順位をつけることができます。
「わかっていた」を、ちゃんと点数にする
テストで点数を上げるためには、わからない問題を解けるようにすることがもちろん大切です。
しかし、それと同じくらい、
本当はできる問題で点を落とさないこと
も大切です。
普段の問題演習で間違えたときは、答えを直すだけで終わらせず、
「これは自分がよくする間違いかもしれない」
という視点でも見てみてください。
自分の間違い方を知って、次の問題で生かす。
それも大切なテスト対策です。
せっかく勉強して身につけた力です。
「わかっていたのに」で終わらせず、「わかっていた」をきちんと点数につなげていきましょう。
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