“わかったつもり”を、見逃さない

個別指導Palette 塾長 佐藤真由美のプロフィール写真
この記事を書いた人
中学・高校・大学受験にも強い塾【個別指導Palette】
塾長 佐藤 真由美
経歴
  • 大手個別指導塾の教室長を経て現在は個別指導Paletteの塾長
  • 戸部エリアで18年の指導経験。学習指導・進路指導は約20年
「わかりました」と答える女子生徒と、理解度を確認する個別指導の授業風景

「わかりました」は、本当に理解できたサインなのか

授業中、「わかりました」と答える子は多いです。

説明したあとにうなずく。
「ここまで大丈夫?」と聞くと、「はい」と返ってくる。

ただし、その“わかった”が、本当に理解したうえでの“わかった”とは限りません。

個別指導をしていると、その違いはよく見えてきます。

たとえば、説明を聞いた直後は解ける。
こちらの解き方をなぞるように進めることもできる。

でも、少し数字や条件を変えた類似問題になると、急に手が止まる。

「どうしてその答えになるの?」と聞くと、
言葉が詰まり、こちらの反応を探すような目線になる。

こういう場面は、実は少なくありません。

「自分では理解できたつもりなんだけど…」
「これ、わからないとヤバいのかな。」
「少しわからないけど、わからないと言うのが恥ずかしい。」
「他の子はわかるのかな?自分だけわからないのは嫌だな。」

子どもたちからは、様々な暗黙のメッセージが送られてきます。

人は、説明を聞いているとき、「理解した感覚」になりやすいものです。

特に最近は、動画や短い解説動画で情報を得る機会が増えています。
テンポもよく、理解したような気になる経験は、以前より増えているのかもしれません。

しかし、勉強で大切なのは、「聞いてわかること」だけではありません。

自分一人でもう一度できるか。
つまり、再現性があるか。
少し形が変わっても対応できるか。
自分の言葉で説明できるか。

そこまでいって、初めて「理解した」と言えるのです。


「わかったつもり」の空気がある

私は授業中、生徒の表情や声の反応をかなり意識しています。

「わかりました」と言った瞬間の目線。
説明を聞いているときの表情。
問題に向き合ったときの手の動き。

そして、声のトーンや、“間”。

自分のデスクにいて、生徒のすぐそばにいないときでも、
本当に理解できているかは、伝わってくるものです。

そういう細かい変化から、
「どこまで理解できているか」が見えてきます。

少し不思議に思われるかもしれませんが、
理解できているときと、そうでないときでは、
流れる“空気”がまったく違います。

理解が浅いときには、独特の“間”があります。

こちらの説明にうなずいているのに、どこか反応が薄い。
問題に取り組む前に、動きが一瞬止まる。
「これでいいのかな…?」と目で訴えてくる。

逆に、本当に理解できたときの子は、その“間”や“空気”がガラッと変わります。

自分から手が動く。目が開く。
説明がなくても進めようとする。
「わかった!」という感覚が、表情から伝わってくる。

こういう瞬間は、教えている側にもはっきり伝わってきます。

教育者なら、こういう感覚を持っている人は多いと思います。

学校の先生でも、集団塾の先生でも、「今、この子は本当はわかっていないな」と気づく場面はあるはずです。

ただ、学校や集団授業では、
一人ひとりを細かく見続けるには、どうしても時間に限りがあります。
その点、個別指導は、生徒の小さな変化を拾いやすい。

私はそこが、個別指導の大きな良さの一つだと思っています。


「説明してみて」で、本当の理解が見える

だから私は、「わかった?」だけで終わらせないようにしています。

「説明してみて」
「どうしてそう考えたの?」
「妹や弟に聞かれたらどう教えてあげる?」

そうやって確認していくと、理解の深さがよく見えてきます。

本当に理解している子は、自分の言葉で説明しようとします。

もちろん、完璧な説明でないこともあります。
途中で言葉に詰まることもあります。

それでも、「なぜその答えになるのか」を、自分なりに整理しながら話そうとします。

一方で、「わかったつもり」の段階だと、説明がかなり曖昧になります。

問題文に出てきた数字を、ただ並べて式を作るだけ。
解き方をそのまま繰り返すだけ。
少し聞き方を変えると止まってしまう。

これは、能力が高い・低いという話ではありません。

“理解した感覚”と、“実際に使いこなせる状態”の間には、思っている以上に差があるということです。

だからこそ、授業では「わかった」で終わらせないことが大切だと思っています。

“自分の力で再現できる”ところまでいって、
初めて「理解できた」と言えるのだと思います。


「なんとなくわかった」で終わらせない

勉強は、ただ説明を聞くだけでは身につきません。

自分で考え、間違え、解き直し、
何度もやってみるうちに、
少しずつ「できる」に変わっていくものです。

そして、
「本当に理解できた」という成功体験は、その後の勉強の土台になります。

“本当にできた”という成功体験

逆に、「なんとなくわかった」を積み重ねると、あとから大きなつまずきになってしまうことがあります。

だから私は、授業の中で生徒の反応をよく見ています。

「丸がつくか、つかないか」だけではなく、
「本当に理解できているか」を見逃さないために。

個別指導の価値は、「わからない」を教えることだけではありません。

「わかったつもり」を、そのままにしないこと。

そこにも、個別指導の大きな価値があると思っています。

パレットのシステムはこちら


個別指導Palette

横浜市西区・戸部エリアの個別指導塾。
中学受験・高校受験・大学受験に対応。

一人ひとりに合わせた個別指導で、
「わかる!」から「できる!」までつなげる授業を大切にしています。

無料体験授業はこちら
1学期・前期中間テスト対策はこちら
コラム一覧はこちら


中学・高校・大学受験にも強い塾

tel.045-548-9667

平日 14:00~21:00 / 土曜 13:00~18:00 / 日曜 休塾日