前期の成績が発表されました。
個別指導Paletteでも、生徒たちが成績表を持ってきてくれています。うれしい成績アップの報告も続いています。
こうした結果を見ると、生徒たちが夏休みから積み重ねてきた努力が、成果につながっていることをうれしく思います。
しかし、成績アップにつながる学習は、単に勉強時間を増やしたり、たくさんの問題を解いたりすることだけではありません。
限られた時間の中で、何を、いつ、どこまで学習するのか。その見極めが重要になります。
今回は、パレットが夏期講習から前期期末テストに向けて大切にしてきた指導についてご紹介します。
限られた授業時間で、何を復習するか
パレットの夏期講習では、まず前学年までの内容を含めた総復習から始めます。
ただし、すべての生徒が同じ範囲を学習するわけではありません。
受講する授業回数は一人ひとり異なります。幅広い単元を復習できる生徒もいれば、限られた回数の中で重要な単元に絞る必要がある生徒もいます。
そこで大切なのが、復習する内容の選び方です。
入試で頻繁に出題される単元、これからの定期テストに関わる単元、以前から苦手としている単元など、優先すべき内容は生徒によって異なります。
例えば、数学では前学年までの計算が十分に定着していなければ、新しい単元の学習にも影響します。
中学2年生で連立方程式を学習する際には、中学1年生で学んだ一次方程式の理解が土台になります。移項や分数を含む方程式の計算に不安があれば、連立方程式の解き方を理解していても、計算途中でつまずくことがあります。
このような場合には、新しい問題を繰り返し解くよりも、必要なところまで戻って復習したほうが効果的です。
英語でも同じです。
例えば、動詞の過去分詞形を覚えていなければ、受動態や現在完了の問題でつまずく原因になります。
また、be動詞の使い分けや否定文・疑問文の作り方があいまいなままでは、進行形の学習にも影響します。人称代名詞を正しく使い分けられなければ、英作文で苦労することもあるでしょう。
このように、一つの基礎知識が不足していることで、複数の単元に影響が出る場合があります。
一方、苦手だと思っている単元でも、実際に問題を解かせてみると、基本的な内容は理解できていて、特定の問題形式だけが苦手という場合もあります。その場合、単元全体を最初からやり直す必要はありません。
その生徒にとって、今どこを復習することが最も効果的なのか。
どこまで理解できていて、どこからつまずいているのかを確認しながら、学習内容を組み立てています。
総復習から定期テスト対策へ、切り替えるタイミング
パレットでは、前期期末テストがある学校については、テスト終了までを夏期講習の期間としています。
これは、夏休み中の総復習と、その後の定期テスト対策を切り離さずに指導するためです。
ただし、総復習からテスト対策へ切り替える時期は、一人ひとり異なります。
早い段階からテスト範囲の演習に取り組む生徒もいれば、必要な基礎をもう少し復習しておきたい生徒もいます。
総復習に時間をかけすぎると、テスト範囲の演習時間が不足します。反対に、基礎が不十分なままテスト対策に進んでも、問題を解くことが難しくなります。
ここで重要になるのが、テストまでの残り日数と必要な演習量です。
例えば、数学の基本問題が解ける生徒には、文章題や応用問題に取り組む時間を確保します。一方、計算ミスが多い生徒には、確実に得点できる問題を増やすことを優先する場合もあります。
英語では、文法だけでなく、単語や熟語、教科書本文、英作文など、確認すべき内容が複数あります。早い段階から取り組む内容と、直前に確認する内容を整理しておく必要があります。
どこまで復習を続け、どのタイミングでテスト対策に重点を移すのか。
学校の進度やテスト範囲、生徒の理解度、残りの授業回数を踏まえながら判断しています。
「今できるようにすること」と「時間をかけて取り組むこと」
中学3年生で部活動を引退していても、勉強に使える時間が無限にあるわけではありません。
学校の宿題もあれば、友達と遊んだり、家族と過ごしたりする時間もあります。
その中で、すべての苦手単元を短期間で克服しようとしても、時間が足りなくなることがあります。
また、学習内容によって、習得するまでに必要な時間も異なります。
例えば、数学の関数が苦手な生徒でも、座標を求める問題や基本的な式を求める問題であれば、比較的短い時間の復習で正答できるようになることがあります。
しかし、複数の条件を組み合わせて考える応用問題では、基本事項を理解しているだけでは解けないこともあります。
そのようなとき、応用問題に何時間も取り組ませることが、必ずしも最善とは限りません。
同じ時間を使うのであれば、ほかの単元の基本問題を確実に解けるようにしたほうが、テスト全体の得点につながる場合もあります。
もちろん、応用問題に挑戦することも大切です。しかし、どの生徒にも同じ難易度の問題に、同じ時間だけ取り組ませればよいわけではありません。
ここで難しいのが、どの段階でいったん区切りをつけるかという判断です。
もう少し練習すればできるようになりそうなのか。それとも、理解するためには前の単元に戻り、時間をかけて学習する必要があるのか。
その見極めを誤ると、一つの問題に時間を使いすぎて、ほかの重要な学習に取り組めなくなることもあります。
反対に、少しつまずいただけで難しいと判断してしまえば、本来できるようになるはずの問題を取りこぼすことにもなります。
だからこそ、生徒の理解度だけでなく、説明したあとの反応や、類題に取り組んだときの様子を確認します。
一度説明すれば理解できるのか。ヒントがあれば自分で解けるのか。何も見ずにもう一度解けるのか。
「わかった」と「自分で解ける」の間にも、いくつかの段階があります。
その段階を見ながら、もう少し練習するのか、別の単元に進むのかを判断していきます。
「今できるようにすること」と「時間をかけて取り組むこと」を区別する。
限られた学習時間の中で成果につなげるためには、こうした判断も個別指導の大切な役割だと考えています。
11月の後期中間テストに向けて
前期の成績が発表されたばかりですが、来月には後期中間テストが控えています。
今回の成績が上がった教科は、どのような取り組みが成果につながったのかを振り返ることが大切です。
そして、次はどの教科をさらに伸ばしたいのか、どの教科の成績を維持したいのか。目標によって、これから取り組むべき学習内容も変わってきます。
ここで確認しておきたいのは、通知表の数字だけではありません。
定期テストではどの分野で得点できたのか。反対に、どのような問題で失点したのか。
基本問題は正解できているのに応用問題で得点できなかったのであれば、次のテストでは応用問題に取り組む時間を増やすことが考えられます。
計算ミスや問題文の読み違いが多かったのであれば、難しい問題を増やすよりも、普段の問題演習の取り組み方を見直すことが必要かもしれません。
また、定期テストの点数だけでなく、提出物や授業への取り組みについても振り返っておきたいところです。
特に中学3年生にとっては、高校受験に向けた内申点にも関わる重要な時期です。
一方、中学1・2年生にとっても、今回の成績をもとに学習方法を見直すことは、今後の学習の土台づくりにつながります。
学校の授業は日々進んでいきます。新しい内容を学習しながら、以前の苦手単元も復習するとなると、直前だけでは時間が足りなくなることがあります。
だからこそ、今のうちに前期の学習を振り返り、次の目標を明確にしておくことが大切です。
パレットでは、前期の成績やこれまでの学習状況を踏まえ、一人ひとりの次の目標に向けて指導を進めていきます。
今回届いた成績アップの報告は、生徒たちが努力を積み重ねてきた成果です。
その成果を一度きりのものにせず、次の定期テスト、そしてその先の学習へとつなげていきたいと思います。
