大学入学共通テストまで、あと100日となりました。
「あと100日しかない」
そう考えると、急に焦りを感じる受験生もいるかもしれません。
100日は、およそ3か月です。
決して長い時間ではありません。しかし、100日あれば、まだできることはたくさんあります。
私は受験生に、
「偏差値は当日まで伸びる。あきらめないで」
とよく話します。
もちろん、「まだ100日もあるから大丈夫」という意味ではありません。
何もしなくても100日後に成績が上がるわけではありませんし、すべての科目を一からやり直せるほどの時間が残っているわけでもありません。
だからこそ大切なのは、残り100日という数字を見て焦ることではなく、今日から何をするかです。
今回は、共通テストまで残り100日となった今、受験生に考えてほしいことをお伝えしていきます。
「今日やること」を考える
「あと100日で英語を何とかしなければ」
「共通テストまでに数学を仕上げなければ」
そう考えても、目標が大きすぎると、結局今日何をすればいいのかわからなくなってしまいます。
100日でやることを考えることも必要ですが、それを「今日やること」まで小さくすることが大切です。
個別指導Paletteでは、受験生には「何時間勉強したか」だけではなく、量を決めて勉強するように話しています。
英単語を何個覚える。
数学の問題を何問解く。
問題集をどこまで進める。
このように決めておけば、その日にやることが明確になります。
しかし、量をこなすこと自体が目的ではありません。
10ページ進んだ、20問解いた。
それだけで終わるのではなく、
「今日の勉強で、何ができるようになったか」
を確認してほしいと思います。
「勉強した」で終わらせず、自分で解けるようにする取り組み方は、「できる」を自分で確かめる勉強法でも詳しく紹介しています。
できるようになった問題、まだ自信のない問題、覚えたつもりでももう一度確認したいもの。
それを記録しておくことも大切です。
特別なものを作る必要はありません。問題集や参考書に付箋を貼るだけでも構いません。
「公式集」「覚えにくい英単語集」などのノートを作る方法もあります。ただし、きれいなノートを作ることで満足してしまわないように注意が必要です。
そして、
「これは試験当日の朝にもう一度見よう」
「試験が始まる前に、ここだけは確認しよう」
と思うものには、今のうちから印をつけておくのもおすすめです。
残り100日の勉強は、その日のためだけにするものではありません。
本番の日に、自分が何を確認すればいいのか。
そこまで意識しながら勉強していくと、毎日の学習の意味も少し変わってきます。
1日では変わらなくても、100日なら変えられる
たとえば、英単語を1日10個ずつ覚えるとします。
1日だけなら、たった10個です。
「10個くらいやったところで、何も変わらない」
そう感じるかもしれません。
しかし、10個を100日続ければ、延べ1,000語になります。
もちろん、一度覚えた英単語がすべて頭に残っているわけではないでしょう。
忘れたものはもう一度確認する必要がありますし、繰り返し覚えることも必要です。
それでも、何もしなかった100日と、毎日10個ずつ取り組んだ100日が同じになることはありません。
受験勉強をしていると、
「やばい。時間がない」
という言葉もよく聞きます。
実際、100日前になれば焦るのは当然だと思います。
だから私は、
「やばいよ~って嘆いてもいいから、行動しなさい」
と話すことがあります。
焦ってはいけないわけではありません。
不安になることもあるでしょうし、思うように点数が伸びず、愚痴を言いたくなる日もあると思います。
しかし、そこで止まってしまったら何も変わりません。
「やばい」と言ったあとに、英単語を10個覚える。
数学を1問解く。
昨日できなかった問題をもう一度やってみる。
1日で大きく変わる必要はありません。
今日できることを一つずつ積み重ねていけば、100日後は変えることができます。
複数の科目を並行して進める
共通テストでは、一日に複数の科目を受験します。
そのため、普段の勉強でも、一つの科目だけに集中するより、できるだけ複数の科目を並行して進めることをおすすめしています。
たとえば、
「今日は英語だけ」
「今日は数学だけ」
とするのではなく、英語、数学、理科や社会など、いくつかの科目に少しずつ触れる。
「物理の力学を復習したら英語長文を読もう」
一つの教科の中でも同じです。
「数Ⅱの次は数Bを勉強しよう」
このように、この時期からは、いくつもの課題を少しずつ前へ進めていくという考え方も必要です。
そして、並行して勉強していれば、当然、
「ここはまだできない」
「これは忘れている」
というところもたくさん見つかります。
100日前の時点で、すべてができるようになっている必要はありません。
見つかった「できない」は、ここからできるようにすればいいのです。
模試や過去問の結果に一喜一憂しない
この時期になると、パレットでも過去問演習をかなり実践的に行います。
目標点を決め、時間配分も考えながら、本番を意識して問題を解きます。
試験には制限時間があります。
限られた時間の中で、どこに時間を使い、どこを後回しにするのか。
私はよく、「試験は点取りゲーム」だと話します。
時間をかければできる問題も増えます。しかし、最終的に必要なのは、決められた時間の中で一点でも多く取ることです。
だから、過去問を解くときにも、単に正解・不正解を見るだけではなく、時間配分まで含めて練習していきます。
時間配分や解き直しの具体的な方法は、過去問演習と復習で得点を伸ばす3つのポイントも参考にしてください。
そして、過去問演習でもう一つよく伝えていることがあります。
結果に一喜一憂しないということです。
思っていたより点数が取れた。
だからといって、安心して勉強を緩めてはいけません。
思っていたより点数が取れなかった。
だからといって、「もう無理だ」と落ち込む必要もありません。
模試も同じです。
判定が良かったから合格が決まったわけでも、悪かったから不合格が決まったわけでもありません。
悪い結果が出たときには、
「本番じゃなくてよかったじゃないか」
と考えてほしいと思います。
今できなかったことがわかった。
時間が足りないことがわかった。
覚えていないところが見つかった。
それなら、本番までに変えることができます。
模試や過去問は、今の自分を評価して終わるためのものではなく、本番までに何を変えるべきかを見つけるためのものです。
模試の結果から次の課題を見つける方法は、模試の成績表を勉強に生かす見方でも詳しく紹介しています。
周りではなく、自分の100日を進む
秋になると、受験生を取り巻く環境も少しずつ変わってきます。
高校によっては、指定校推薦などで進路が決まる生徒も増えていきます。
同じ教室で過ごしていた友達の進路が決まり、受験勉強を終えていく。
一方で、一般選抜を受ける生徒は、まだこれから何か月も勉強を続けなければなりません。
この時期は、その雰囲気にストレスを感じる生徒もいます。
愚痴が増える生徒もいますし、何も言わなくても、様子を見ているとしんどさが伝わってくることもあります。
私たちも、できるだけ小さな変化に気づけるようにしています。
話したそうなら話を聞く。
いつもと様子が違えば声をかける。
受験勉強は、問題に向き合うだけではなく、長い期間、自分とも向き合っていかなければなりません。
周りの状況を変えることはできません。
しかし、自分が今日何をするかは、自分で決めることができます。
共通テストまで、あと100日。
100日後に必要なのは、100日前から完璧だった自分ではありません。
今日覚えることを覚える。
今日向き合うべき問題を解く。
できなかったことを見つけたら、今すぐ復習する。
今日できることを一つずつ積み重ねていけば、100日後の自分は変えられます。
大切なことなのでもう一度言います。
偏差値は当日まで伸びます。
あきらめずに、まずは今日できることから始めてください。
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