テストで時間が足りなくなるのはなぜ?|原因と時間の使い方を考える

個別指導Palette 塾長 佐藤真由美のプロフィール写真
この記事を書いた人
中学・高校・大学受験にも強い塾【個別指導Palette】
塾長 佐藤 真由美
経歴
  • 大手個別指導塾の教室長を経て現在は個別指導Paletteの塾長
  • 戸部エリアで18年の指導経験。学習指導・進路指導は約20年
テストで時間が足りなくなる原因と時間の使い方を紹介するアイキャッチ画像。時計を背景に、問題を解きながら悩む女子生徒。

「時間が足りなくて、最後まで解けなかった」

模試や定期テストが終わったあと、生徒からよく聞く言葉の一つです。

最近の三者面談でも、「テストになると時間が足りなくなる」というご相談をいただきました。

時間が足りなくなる原因は、必ずしも問題が難しかったからとは限りません。

問題を読むのに時間がかかる、計算に時間がかかる、わからない問題をいつまでも考えてしまう。あるいは、テストになると緊張して、普段より慎重に解こうとする生徒もいます。

テストで実力を発揮するためには、知識や解法を身につけるだけでなく、限られた時間をどのように使うかを考えることも大切です。

時間が足りなくなる原因は一人ひとり違う

主な原因には次のようなものがあります。

  • 問題文を読むのに時間がかかる
  • 計算や解答を書く速度が遅い
  • 一つの問題に時間をかけすぎてしまう
  • 解く順序を決めず、最初の問題から順に取り組んでいる
  • 残り時間を確認する習慣がない
  • テストになると緊張して、普段より慎重になってしまう

もちろん、知識や理解が不足していて、問題を解くのに時間がかかっている場合もあります。

そのため、「もっと速く解きなさい」と伝えるだけでは、根本的な解決にはなりません。

まずは、どこで時間を使っているのか、なぜ時間がかかっているのかを把握することが必要です。

テストでの失点には、時間配分以外の原因もあります。ケアレスミスについては、関連記事「『わかっていたのに…』を減らす|定期テストで取れる点を落とさないために」でも取り上げています。

テストになると慎重になりすぎてしまう

普段の授業や宿題では問題なく解けているのに、テストになると時間が足りなくなってしまう生徒もいます。

その原因の一つが、テストに対する緊張感です。

普段の宿題や自主学習では、間違えても解き直すことができます。しかし、テストではその場で正解しなければ得点につながりません。

そのため、「間違えたくない」「確実に正解したい」という気持ちが強くなり、普段よりも慎重に問題を解こうとすることがあります。

何度も計算を確認したり、問題文を繰り返し読んだり、答えに自信が持てずに考え直したり。

一つひとつは間違いを防ぐための行動ですが、それが積み重なると、思った以上に時間を使ってしまいます。

丁寧に解くこと自体は悪いことではありません。

ただし、丁寧に解くことと、必要以上に時間をかけることは同じではありません。

正確さを意識しながらも、限られた時間の中で解き進めることが求められます。

自分が解ける問題かどうかを見極める

テストでは、問題を解く力だけでなく、自分がその問題を解けそうかどうかを判断する力も必要です。

例えば、問題を見たときに、次の4つに分けて考えてみます。

自分の判断 次の行動
自信を持って解ける そのまま解いて、確実に得点する
たぶん解ける 手がかりをもとに一度解いてみる。行き詰まったら〇をつけて飛ばす
たぶん解けない 20秒程度で手がかりを探し、見つからなければ△をつけて飛ばす
何から手をつければいいかわからない すぐに×をつけて飛ばし、次の問題へ進む

飛ばした問題には、判断に応じて問題番号に印をつけておきます。たぶん解ける問題は〇、たぶん解けない問題は△、何から手をつければいいかわからない問題は×です。最後に時間が余ったら、〇→△の順に戻って考えます。×は、余裕があれば見る程度で構いません。
この印は自分用のメモなので、問題用紙にだけ書き、解答用紙には書きません。問題用紙への書き込みは、試験の指示に従ってください。

特に判断が難しいのは、「たぶん解ける」と「たぶん解けない」の2つです。

「たぶん解ける」と思った問題には、何らかの手がかりが見つかっているはずです。

まずはその手がかりをもとに解いてみて、途中で行き詰まったら、いったん〇をつけて次の問題へ進みます。

一方、「たぶん解けない」と思った問題は、まず20秒程度、解くための手がかりを探してみます。

何も思いつかなければ、そこで時間を使い続けず、△をつけて次の問題へ進みます。

ただし、20秒という時間はあくまで目安です。科目や問題の難易度によっても判断は変わります。

大切なのは、解けそうかどうかを判断するだけでなく、その判断に応じて時間の使い方を変えることです。

例えば、国語の漢字の問題。

漢字が思い出せず、1分も2分も考え続けてしまう生徒がいます。

しかし、10秒考えて出てこない漢字は、さらに1分考えても出てこないことが多いものです。

2点の問題に2分かけてしまうと、ほかの問題を解く時間が削られてしまいます。

そのような場合は△をつけて先へ進み、最後に余裕があれば戻るほうが得策です。

すべての問題に同じように時間をかける必要はないのです。

問題を飛ばす判断は、どう身につける?

では、問題を解くための手がかりを探す時間や粘る時間は、どのように判断すればよいのでしょうか。

実際には、その基準を一律に決めることはできません。

同じ問題でも、生徒によって必要な時間は違いますし、少し考えれば解法を思いつく場合もあるからです。

普段の授業では、生徒の表情や手の動きなどを見ながら、必要に応じて「できそう?」「自分でわかりそう?」と声をかけることがあります。

一方、過去問演習では、基本的に途中で声をかけず、自分で判断して解き進めてもらいます。

そして解説の際に、こんな質問をすることがあります。

「この問題は時間がかかりそうだったから、一度飛ばして別の問題に時間を使ったほうがよかったと思うけど、どう考えた?」

「解けそうだと思って考えていた? それとも、時間を忘れて考え込んでしまった?」

大切なのは、単に正解・不正解を確認することではありません。

その問題に時間を使うと判断した理由を振り返り、次のテストではどうするかを考えることです。

解けそうだと思って粘ったのか、それとも時間を意識せずに考え続けてしまったのか。

同じように時間が足りなくなったとしても、原因が違えば必要な対策も変わってきます。

つまり、判断力は「自分で判断して解く」経験と、「その判断を振り返る」経験の繰り返しで育っていきます。

印をつけた問題が実際に解けたかどうかを確認すると、自分の「解けそう」という判断がどのくらい当たっていたかがわかります。

時間配分の感覚は普段の演習から

時間配分は、ただ時計を見ていれば身につくものではありません。

例えば、本来30秒で解きたい計算問題に毎回1分かかると、10問で5分の差になります。この5分で、大問一つ分の見直しができたかもしれません。

もちろん、問題の難易度によって適切な時間は異なります。

普段の演習でも、問題ごとに目安となる時間を設定し、その時間内で解く練習をします。

また、大問ごとにどのくらいの時間を使うのか、どこまで進んでいればよいのかを具体的に伝えることもあります。

こうした練習を重ねることで、少しずつ時間の感覚が身についていきます。

初めて模試を受ける生徒の場合は、問題を解く以前に、模試の受け方そのものから教える必要があることもあります。

学校でもテストを受けていますが、模試や入試では問題数や難易度、制限時間などが異なります。

わからない問題を飛ばしてよいことや、解く順序を工夫してよいことなども、最初から誰もが理解しているわけではありません。

時間の使い方も、練習を重ねながら身につけていくものです。

普段の学習で「わかったつもり」になっていないかを確かめることも大切です。関連記事「問題文を読んでもわからない?|『読む』と『理解する』は同じではない」も参考にしてください。

練習は本番のつもりで、本番は練習と同じように

「練習は本番のつもりで、本番は練習と同じように」

スポーツの世界でよく使われる言葉ですが、勉強にも通じるものがあります。

普段の宿題や自主学習では、間違えても直せばよいという気持ちで取り組んでいる生徒もいるでしょう。

もちろん、間違いを直して理解を深めることは、学習において大切なことです。

しかし、テスト本番では、間違えた問題をあとから解き直しても、そのテストの得点は変わりません。

だからこそ、普段の学習から、一度で正解することや時間内に解き終えることを意識する必要があります。

そしてテスト本番では、必要以上に慎重にならず、普段の演習で身につけたペースで解き進める。

本番で緊張すること自体は、決して悪いことではありません。

緊張していても普段の力を発揮するには、日頃から本番を意識した練習を重ねることが欠かせません。

解ける問題で確実に得点するために

テストで高得点を取るためには、難しい問題を解く力も必要です。

しかし、それと同じくらい大切なのが、解ける問題を確実に得点につなげることです。

一つの難しい問題に時間を使いすぎた結果、本来なら解けたはずの問題に手をつけられなかったとしたら、非常にもったいないことです。

テストで時間が足りなかったときは、単に「もっと速く解こう」と考えるのではなく、なぜ時間が足りなかったのかを振り返ってみましょう。

知識が不足していたのか、解く速度が遅かったのか、慎重になりすぎたのか、それとも問題を飛ばす判断ができなかったのか。

原因によって、必要な対策は異なります。

テストの時間配分は、時計を見る技術だけではありません。自分の力を把握し、問題を見極め、限られた時間をどう使うか判断する力でもあります。

普段の学習から時間の使い方を意識し、身につけた力をしっかり得点につなげていきましょう。

定期テストに向けた学習の進め方については、関連記事「テスト勉強は“戦略”が9割!」でも紹介しています。


個別指導Palette

横浜市西区・戸部エリアの個別指導塾。
中学受験・高校受験・大学受験に対応。

一人ひとりに合わせた個別指導で、
「わかる!」から「できる!」までつなげる授業を大切にしています。

秋の入塾キャンペーン実施中
後期中間テスト対策授業受付中
無料体験授業はこちら


中学・高校・大学受験にも強い塾

tel.045-548-9667

平日 14:00~21:00 / 土曜 13:00~18:00 / 日曜 休塾日

LINEで相談 無料体験を申し込む