夏期講習のお問い合わせが増えるこの時期、保護者の方からよくいただく質問があります。
「夏休みは何を勉強すればいいですか?」
私はまず、「これまでの復習です」とお答えします。
もちろん、予習が必要な生徒もいます。
受験生であれば、入試対策も進めなければなりません。
それでも、多くの生徒にとって夏休みに最優先で取り組んでほしいのは復習です。
なぜなら、夏休みほどまとまった復習時間を確保できる機会は多くないからです。
なぜ夏休みの復習が大切なのか
普段の学校生活を思い浮かべてみてください。
学校の授業があり、部活動があり、宿題がある。習い事をしている生徒もいるでしょう。もちろん、遊びの時間もほしいですよね。
定期テストに向けて頑張り、それが終わったら、またすぐに新しい単元の学習が始まります。
そのため、「前の学年の内容が不安だから復習しよう」と思っても、なかなか時間を確保できません。
しかし、夏休みは違います。
学校の授業が一度止まるため、自分の弱点や苦手単元と向き合う時間を作ることができます。
実際、成績が伸びる生徒ほど、夏休みにこれまでの学習内容を整理しています。
逆に、「わからない」をそのままにしてしまうと、夏休み後の学習でさらに苦しくなってしまうことがあります。
だからこそ、夏休みは復習のための貴重な時間なのです。
中学1年生は小学校内容を見直す最後の機会
中学1年生の夏休みは特に重要です。
中学校に入学して数か月が過ぎると、
「数学が難しくなってきた」
「英語がわからなくなってきた」
という声を聞くことがあります。
しかし、実際に原因を探ってみると、中学校で習った内容だけが問題ではないことも少なくありません。
例えば数学であれば、分数や小数の計算、割合や速さなど、小学校で学習した内容が十分に定着していないケースがあります。
中学校の数学は、小学校の学習内容の上に積み重なっています。
土台が不安定なままでは、新しい内容を理解することが難しくなります。
英語も同じです。
単語がわからない。
英文を読むのに時間がかかる。
基本的な文の仕組みが理解できていない。
こうした課題は、早い段階で見つけて対処することが大切です。
中学1年生の夏休みは、小学校から中学校への学習の橋渡しを見直す絶好の機会なのです。
高校受験生は中学1・2年生を総復習する最後の機会
「受験生にとって夏が大切」と言われるのには、理由があります。
それは、この夏休みが、中学1・2年生の内容を総復習できる最後のまとまった期間だからです。
夏休みが終わると、2期制の学校はすぐに前期期末テストがあります。当然、テストに向けて勉強しなければなりません。
さらに後期に入ると、各教科とも重要単元が続きます。
数学であれば、各学年で関数や図形を学習します。
英語であれば、不定詞・動名詞・比較級(2年)、関係代名詞・分詞(3年)など、長文読解や入試で頻出となる重要文法を学習します。
また、理科や社会のような暗記科目も夏休みに復習しておきたい教科です。
私は講習のご提案をするとき、理科や社会の受講をおすすめすることがよくあります。
その理由はシンプルです。
人間は忘れる生き物だからです。
一度覚えたことも、思い出す作業をしなければ少しずつ忘れていきます。
逆に言えば、何度も繰り返し学習することで記憶は定着していきます。
例えば、中学1年生の理科や社会の内容を、中学1年生の夏休みに復習する。
中学2年生の夏休みに、もう一度復習する。
そして、受験学年である中学3年生の夏休みに、もう一度復習する。
このように、長期休暇を利用して繰り返し学習することで、知識は少しずつ確実なものになっていきます。
理科や社会は「受験直前にまとめて覚える教科」と思われがちです。
もちろん不可能ではありませんが、時間的にも精神的にも大きな負担になります。
だからこそ、長期休暇を利用して、少しずつ復習を積み重ねておくことが大切なのです。
復習は「もう一度解くこと」ではない
ところで、「復習」と聞くと、問題をもう一度解くことだと思っている生徒も少なくありません。
しかし、本当の復習はそれだけではありません。
大切なのは、
「なぜ間違えたのか」
を考えることです。
計算ミスだったのか。
問題文の読み違いだったのか。
解き方そのものを理解していなかったのか。
原因によって、必要な対策は変わります。
私は授業の中で、
「失敗は成功のもとだよ。」
とよく言います。
正解した問題から学べることは限られています。
しかし、間違えた問題には、自分の弱点や課題が隠れています。
その原因を見つけて、同じ間違いをしないように改善していくことこそ、本当の意味での復習なのです。
この夏を「できる」に変えるために
夏休みは長いようで、実際にはあっという間です。
気がつけばお盆が過ぎ、夏休みが終わり、定期テストが近づいてきます。
だからこそ、この夏は新しいことをどんどん進めるだけではなく、これまで学んだ内容を見直す時間としても大切にしてほしいと思います。
学年が上がるほど、復習する範囲は広がります。
一方で、復習に使える時間は限られています。
今の自分に必要な復習は何なのか。
どこを強化すれば次のステップに進めるのか。
それを考えながら過ごす夏は、きっと夏休み後の大きな力になるはずです。
個別指導Paletteの夏期講習でも、一人ひとりの学習状況に合わせて復習内容を組み立てています。
この夏を、「わからない」を残したまま終えるのではなく、「できる」が増える夏にしていきましょう。
個別指導Palette
横浜市西区・戸部エリアの個別指導塾。
中学受験・高校受験・大学受験に対応。
一人ひとりに合わせた個別指導で、
「わかる!」から「できる!」までつなげる授業を大切にしています。
無料体験授業はこちら
1学期・前期中間テスト対策はこちら
コラム一覧はこちら

