2027年度から開智学園への設置法人変更を予定している聖ヨゼフ学園で、 7月16日に塾対象説明会が開催されました。
説明会では、聖ヨゼフ学園の校長先生、学校法人開智学園の理事長先生、 入試担当の先生から、2027年度以降の学校運営や教育方針、 入試制度について説明がありました。
本記事は、2026年7月16日の説明会での口頭説明をもとにまとめた速報です。
記事掲載時点では、学校名や2027年度入試については関係機関の認可前であり、 正式な募集要項も公表されていませんでした。
その後、2026年9月2日に2027年度中学入試の生徒募集要項が公開されています。 最新の入試情報については、記事後半に公式情報へのリンクを掲載しています。
学校を残すという決断
校長先生は、聖ヨゼフ学園らしい「ごきげんよう」の挨拶から 話を始められました。
この「ごきげんよう」が来年からはどうなるのかと思いながら ご挨拶しています。
とても印象に残る言葉でした。
受付の先生方だけではなく、校門前に立っていた警備員の方も 「ごきげんよう」と挨拶されていました。
少子化の影響などにより、児童・生徒数の減少が続く中、学校では共学化をはじめ、さまざまな改革に取り組んできたそうです。
しかし、最終的には、次の二つの選択肢まで議論が進んだと説明されました。
- 学校を閉校する
- 設置法人を変更して教育活動を継続する
その中で、教職員や児童・生徒を引き継ぎ、 これまで積み重ねてきた教育を継承してくれる学校法人として、 開智学園にお声がけしたとのことです。
聖ヨゼフ学園の理念を受け継ぐ
校長先生は、聖ヨゼフ学園が大切にしてきた 「for others(他者のために)」の精神や全人教育は、 宗教教育の有無を除けば、開智学園の教育理念と 目指す方向が共通していると説明されました。
続いて開智学園の理事長先生は、 聖ヨゼフ学園の校訓である「信・望・愛」と、 開智学園の教育理念について、 「言葉は違っても、同じことを指している」と話されました。
| 校訓 | 開智学園の理念との共通点 |
|---|---|
| 信 | 違いを認め合い、自分の得意分野や独自性を見つけて伸ばす |
| 望 | 目標を高く持ち、その志に向かって努力し、行動する |
| 愛 | 人のため、社会のために学び、専門分野で貢献できる学力をつける |
2027年度以降は設置法人が開智学園へ変わるため、 カトリック校ではなくなります。
一方で、聖ヨゼフ学園が長年培ってきた教育理念や人間教育を尊重し、 開智学園の探究型教育や教育ノウハウと融合させた学校づくりを 目指す方針が示されました。
2027年度から変わること
| 項目 | 変更予定 |
|---|---|
| 授業日 | 隔週で週6日制を導入し、 3年後には中学・高校とも週6日制へ移行予定 |
| 授業時間数 | 週32時間から週34時間へ増加 |
| 制服 | 変更予定 |
| 中学生の学費 | 年間100万円超から年間76万8,000円へ変更予定 |
| 高校生の学費 | 変更なし |
| 教育内容 | 日本の教育、開智学園の探究教育、 国際バカロレア教育を融合 |
大きく変えない予定のもの
- MYP教育
- 学校生活
- 学校行事
MYP(Middle Years Programme)とは、国際バカロレアの中等教育プログラムです。
聖ヨゼフ学園では現在、中学1年から中学3年で MYPを実践する候補校として、教科を横断しながら、 学習内容と実社会とのつながりを考える探究型の学びを進めています。
2027年度以降は、現在のMYP教育の考え方を生かしながら、 開智学園の探究教育や日本の理数教育を融合していく方針です。
開智学園が目指す三つの学び
開智学園では、好きなことや得意なことから将来について考え、 学ぶ楽しさを知ることを大切にしています。
好きなことや得意なことをさらに伸ばすためには、 幅広い学力や総合的な学びが必要になるという考え方です。
| 学び | 育てる力 |
|---|---|
| 探究的な学び | コミュニケーション能力、思考力 |
| 知識を獲得する学び | 科学や文化を未来につなぐ力 |
| 繰り返しの学び | 読解力、計算力、語彙力 |
開智学園では、問いを立て、すぐに答えを調べるのではなく、 既に持っている知識から仮説を立て、 実験や調査、観察によって検証する学びを重視しています。
この探究学習の詳しい内容については、 後日の記事で改めて紹介します。
2027年度入試は大きく変更予定
今回の説明会で特に重要だったのが、 2027年度入試の変更です。
入試担当の先生からは、聖ヨゼフ学園への入学を目指して 勉強してきた児童や、指導してきた塾の先生方に対する お詫びの言葉もありました。
以下は、2026年7月16日の説明会で口頭説明された内容です。 その後、9月2日に2027年度中学入試の生徒募集要項が公開されました。 最新の入試情報は、学校公式の募集要項をご確認ください。
開智日本橋学園と同一日程・同一問題
2027年度一般入試では、開智日本橋学園と 同一日程・同一問題による入試を実施する予定であると説明されました。
7月16日の説明会では、開智日本橋学園を第一志望、 開智横浜国際を第二志望とする場合に、 両校で同時判定を受けられると説明されていました。
それぞれの学校で合格ラインを設定し、 開智日本橋学園の合格ラインに届かなかった場合でも、 開智横浜国際の合格ラインを超えていれば、 開智横浜国際の合格となる仕組みです。
【2026年9月追記】
正式な募集要項では、第1回入試・特待生入試・第2回入試・第3回入試において、
開智横浜国際と開智日本橋学園の同時判定を希望する場合、
第一志望がどちらの学校であっても、開智日本橋学園に出願し、
開智日本橋学園を会場として受験することが示されました。
開智横浜国際のみを受験する場合は、 開智横浜国際に出願し、開智横浜国際を会場として受験します。
なお、第4回入試では、開智日本橋学園だけでなく、 その他の開智学園系列校との同時判定も実施され、 希望する併願校によって選択できる試験会場が異なります。
2027年度一般入試の日程
| 日程 | 入試名称 | 科目 |
|---|---|---|
| 2月1日午前 | 第1回入試 | 2科または4科 |
| 2月1日午後 | 特待生入試 | 4科または算数単科 |
| 2月2日午前 | 開智横浜国際独自入試 | 2科または4科 |
| 2月2日午後 | 第2回入試 | 2科または4科 |
| 2月3日午後 | 第3回入試 | 2科または4科 |
| 2月4日午前 | 第4回入試 | 2科または4科 |
【2026年9月追記】
7月16日の説明会では調整中とされていた2月2日午前の独自入試は、
「開智横浜国際独自入試」として正式に実施されることになりました。
一般入試の試験科目と配点
第1回入試・特待生入試・第2回入試・第3回入試・第4回入試の 試験時間と配点は、以下のとおりです。
| 科目 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 50分 | 100点 |
| 算数 | 50分 | 120点 |
| 理科 | 25分 | 50点 |
| 社会 | 25分 | 50点 |
理科と社会は、休憩を挟まずに続けて実施する予定であると説明されました。
【2026年9月追記】
2月2日午前の「開智横浜国際独自入試」では、
算数の配点は100点となります。
国語100点・理科50点・社会50点は他の一般入試と同じです。
特待生入試の算数単科は、算数Ⅰと算数Ⅱに分かれます。
| 科目 | 内容 |
|---|---|
| 算数Ⅰ | 特待生4科入試の算数と同一問題 |
| 算数Ⅱ | 思考力問題・25分・40点 |
なお、開智横浜国際(仮称)では、 開智日本橋学園が実施しているGLC入試は行わない予定です。
廃止予定の入試制度
- 総合グループ型入試
- 面接
- 通知表の提出
過去問対策については、 開智日本橋学園の入試問題を使用するとよいとの説明がありました。
帰国生入試
| 日程 | 入試 |
|---|---|
| 11月23日(月・祝) | 第1回帰国生入試 |
| 12月16日(水) | 第2回帰国生入試 |
| 科目 | 試験時間・配点 |
|---|---|
| エッセイライティング | 50分・100点 |
| 国語 | 50分・100点 |
| 算数 | 50分・100点 |
| 口頭試問 | 英語・点数非公表 |
| 面接 | 日本語・点数非公表 |
口頭試問と面接は、合わせて10分程度の予定です。
7月16日の説明会では、出願時に在留証明書、 通知表または現地校の成績を証明できる書類、 英検などの語学資格を示す書類を提出する予定であると説明されました。
また、開智横浜国際については、帰国後5年以内の場合も 相談に応じる可能性があることや、現在海外に在住し、 インターナショナルスクールに1年以上在籍している場合も 対象となる予定であることが説明されました。
【2026年9月9日追記】
帰国生入試の正式な募集要項では、応募資格は、
「海外生活が1年以上で、帰国後3年以内(帰国時期については応相談)」、
「国内のインターナショナルスクールに1年以上在籍している、または在籍していた」、
「海外在住が1年以上で、現在も海外に在住している」
のいずれかとされています。
英検などの語学資格を証明する書類は任意提出です。
また、改訂版では、開智日本橋学園中学校など 開智学園系列校との併願(同時合否判定)が可能であることが示されました。 出願資格や併願方法、試験会場などの詳細は、改訂版の募集要項をご確認ください。
受験料と入学手続き
- 受験料は2万円
- 開智学園のいずれかの学校で一度受験料を納めれば、 開智学園の他校も複数回受験できる予定
- 入学手続きの締め切りは2月10日の予定
- 第一志望者向けの入試では、 第一志望の受験生を考慮した判定を行う予定
- 過去問対策には開智日本橋学園の過去問を使用するとよい
例えば、1月に開智所沢中等教育学校を受験して 受験料を納めた場合、2月には開智日本橋学園や 開智横浜国際(仮称)を追加の受験料なしで 受験できる制度になる予定です。
【2026年9月追記】
正式な募集要項では、受験料は20,000円で、
帰国生入試を含む開智横浜国際の一般入試と、
開智学園系列校の中学入試を全回受験できることが示されました。
出願はすべてWEBで行い、出願期間は1月10日9:00から 各試験日当日の6:00までです。 また、小学校からの調査書・報告書等は必要ありません。
入学手続きの締め切りは2月10日です。
「顔が見える入試」を継続
聖ヨゼフ学園から開智横浜国際(仮称)へ変わることで、 受験者数は増えると予想されています。
その中でも入試担当の先生は、 「これまでどおり、受験生や保護者の皆さまの顔が見える入試を心がける」 と話されていました。
学校名や入試制度が大きく変わっても、 受験生や保護者を大切にする姿勢は継承していくという言葉が 印象に残りました。
今後の正式発表について
今回の説明会では、学校改革や入試制度について 多くの具体的な説明がありました。
ただし、本記事掲載時点では関係機関の認可前であり、 学校名、入試日程、試験科目、学費などは正式決定ではありませんでした。
【2026年9月追記】
9月2日、聖ヨゼフ学園公式サイトで
2027年度中学入試の「生徒募集要項(一般入試・帰国生入試)」が公開されました。
最新の入試情報は、以下の公式発表をご確認ください。
また、今回の説明会で紹介された探究学習、 AI時代の学び、授業の実践例などについては、 別の記事で詳しく紹介しています。
※この記事は速報版です。塾対象説明会で判明した最新情報をまとめた続編はこちら。
聖ヨゼフ学園公式サイトでは、8月5日付で「開智横浜国際中学高等学校ホームページ公開」と案内されました。新たに開智横浜国際中学・高等学校の公式ホームページが公開され、学校説明会や入試関連情報なども掲載されています。
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参考・関連サイト
