国語力はどうすれば伸びる?教室で改めて感じた「読むこと」の大切さ

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この記事を書いた人
中学・高校・大学受験にも強い塾【個別指導Palette】
塾長 佐藤 真由美
経歴
  • 大手個別指導塾の教室長を経て現在は個別指導Paletteの塾長
  • 戸部エリアで18年の指導経験。学習指導・進路指導は約20年
本を読む小学生と「国語力はどうすれば伸びる?」のタイトル

「国語はどうやって勉強すればいいのでしょうか?」

保護者の方から、よくいただくご質問です。

算数なら計算練習、英語なら単語練習など、何をすれば力がつくのか比較的イメージしやすい教科です。しかし、国語は「何を勉強すればよいのか分からない」「センスが必要なのではないか」と思われがちです。

私は、国語はセンスではなく、日々の積み重ねで育っていく教科だと考えています。

そして最近、教室で続けてあった2つの出来事から、そのことを改めて実感しました。


「好き」が知識を広げていく

小学4年生の生徒が、ある日こんな話をしてくれました。

「伝記が好きで、たくさん読んでいるんだ!」

歴史はまだ学校では習っていません。

しかし、戦国武将の話になると、とても楽しそうに話してくれます。

「どんな伝記を読んだの?」

と聞くと、

「織田信長、豊臣秀吉、野口英世、エジソン、ナイチンゲール……。」

と、次々に教えてくれました。

その話を聞いて、私は思わず、

「私も読んだなぁ。」

と懐かしい気持ちになりました。

私も小学生の頃、特に3年生から4年生くらいにかけて伝記を読むのが大好きでした。

当時は「勉強のために読もう」と思っていたわけではありません。

その人物がどんな人生を歩み、どんな困難を乗り越えてきたのか。それを知ることが純粋に面白くて、夢中になって読んでいました。

今振り返ると、その読書体験が歴史に興味を持つきっかけになったことは間違いありません。

好きだから読む。

読むから知識が増える。

知識が増えるから、また新しいことに興味を持つ。

学びとは、本来こういうものなのだと思います。


漫画がきっかけでも構わない

また別の日。

授業が終わり、お迎えまで少し時間があった生徒がいました。

宿題をしたり、自主学習をしたりしていましたが、その日はどうにも集中が続かない様子でした。

そこで、教室に置いてある慣用句がテーマの学習漫画を貸してみました。

「気分転換に読んでみる?」

すると、15分ほどで100ページ近く読んでしまったのです。

読み終えると、

「すごく面白かった!」

と笑顔で話してくれました。

翌日も、お迎えまでの時間になると、

「続きを読んでいい?」

とリクエストがあり、夢中になって読んでいました。

後日、保護者の方から、

「家に帰ってからも、その漫画の話をしていました。」

と教えていただきました。

その話を聞いて、私までうれしくなりました。

「それなら、もっと読んでほしい。」

そう思い、同じシリーズの「ことわざ」と「四字熟語」の本も注文しました。

今、教室に届くのを楽しみに待っています。

きっかけは漫画でも構いません。

「面白い。」

そう思える一冊との出会いが、新しい言葉を知り、新しい知識に触れる入口になるからです。


国語力は、一日では身につかない

国語は、一日や一週間で大きく伸びる教科ではありません。

だからこそ、毎日の積み重ねが大切です。

私がご家庭でもおすすめしたいことは、次の3つです。

① わからない言葉を調べる習慣をつける

本を読んでいて、知らない漢字や言葉が出てきたら、そのまま読み飛ばさないことです。

「この言葉はどういう意味だろう。」

そう思ったら、辞書で調べたり、保護者の方に聞いたりしてみましょう。

一つひとつ意味を理解しながら読む積み重ねが、語彙力を育てます。

語彙が増えると文章の意味が分かるようになり、読書はさらに楽しくなります。

② いろいろなジャンルの本を読む

読書というと小説を思い浮かべる方も多いかもしれません。

しかし、

・伝記
・学習漫画
・図鑑
・科学の本
・ノンフィクション
・新聞

など、どんなジャンルでも構いません。

大切なのは、「読んでみたい」と思える本に出会うことです。

興味を持って読んだ本は、知識だけではなく、「もっと知りたい」という気持ちも育ててくれます。

③ 読んだ内容をまとめる

読んだ本について、

「どんな話だった?」

「一番印象に残ったことは?」

そんな会話をするだけでも十分です。

さらに、200~600字程度で感想や要点を書いてみると、読解力だけではなく、表現力も育っていきます。

本文に書かれている言葉を使いながらまとめることを意識すると、要点を整理する力も身につきます。

「書くこと」が学力につながる理由については、こちらのコラムでも詳しくご紹介しています。
「書くってこんなに大事!」


国語力は、すべての教科の土台になる

国語の力は、国語だけで使うものではありません。

例えば、算数の文章題。

計算ができても、問題文を正しく読み取れなければ答えを導くことはできません。

理科や社会でも、教科書を読み、資料を読み取り、問題の意味を理解する力が必要です。

高校受験や大学受験では、その傾向はさらに強くなります。

数学の問題文は長くなり、英語は長文読解が中心になります。

どの教科でも、「何が書かれているのか」を正確に理解する力が求められます。

そのためには、語彙力だけではなく、文章の構造を理解する力も必要です。

私は授業の中で、生徒と一緒に文章を読むとき、

「誰が、どうした?」
「何が、何なの?」

ということをよく確認します。

つまり、主語と述語を意識しながら読むということです。

文章が長くなると、「誰について書かれているのか」「結局何を伝えたいのか」が分からなくなってしまうことがあります。

そんなときこそ、主語と述語を意識すると、文章の骨組みが見えやすくなります。

この読み方は、国語だけではありません。

算数や数学の文章題、理科や社会の資料問題、英語の長文読解でも大きな力になります。

だから私は、国語を一つの教科としてではなく、すべての教科を支える土台だと考えています。

読む力や書く力は、自分で考える力にもつながります。こちらのコラムでも詳しくご紹介しています。
AI時代に求められる「考える力」


本は、新しい世界への扉

最近、一冊のSF小説を読みました。

宇宙を舞台に、ある大きな使命を背負った主人公が未知の世界へ向かう物語です。

実は私は、これまでSFというジャンルをほとんど読んできませんでした。

「自分にはあまり向いていないかな。」

そんな先入観があったからです。

しかし、読み始めると毎日続きが気になり、読み終えたあともしばらく余韻が残りました。

「もう一度読みたい。」

そう思って、すぐに2周目を読み始めたほどです。

科学や宇宙についての知識がもっとあれば、さらに深く楽しめたのだと思います。

しかし、それでも十分に面白く、新しいことを知る楽しさや、物語に引き込まれる感覚を味わうことができました。

SFだからと最初から遠ざけていたら、この作品には出会えませんでした。

今回の読書を通して改めて思ったのは、「興味を持つこと」が学びの入口になるということです。

伝記を読んで歴史に興味を持つ。

学習漫画を読んで慣用句やことわざを覚える。

SF小説を読んで科学や宇宙に興味を持つ。

入口は人それぞれです。

だから私は、「どんな本を読むか」以上に、「夢中になれる一冊に出会えるか」が大切なのだと思います。

子どもたちにはもちろん、大人の皆さんにも。

「これは自分には向いていない。」

そう決めつけず、新しいジャンルにもぜひ挑戦してみてください。

その一冊との出会いが、新しい知識や興味につながり、今まで見えなかった世界を見せてくれるかもしれません。


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